<ヨガの教えは難しい?>
ヨガをやっているとヨガには「教え」というものがあることに知ります。
かく言う私も、ヨガを学ぶと同時に教えについても学び、実践しながら過ごしています。
「教え」ってなんだか難しくて肩が凝りそう・・・
そう思う方もいらっしゃると思います。
ですが、実はヨガの教えってとてもシンプル。
すぐにでも実践できそうなことだったりもします。
たくさんある教えの中でも、私が特に心の中で繰り返し唱えてきたのは
『
スティラ スッカ』
この言葉に、救われたり勇気をもらったりしてきました。
今回はこの「スティラ スッカ」とはどのようなものか
私なりの見解とともに紐解いてみたいと思います。
<スティラスッカって何?>
いろんな訳し方がありますが、その一つに
スティラは「安定 安全」
スッカは「快適 心地よい」という意味があります。
いずれも、ヨガの聖典であるヨーガスートラに登場する言葉です。
ここでいうスティラ(安定)とは
「力強くはあるけど、緊張しすぎていない状態」のこと
そしてスッカ(快適)とは
「リラックスしているけど、ちゃんと心はここにある状態」を指します。
まとめると
「緊張しすぎず、けれどぼんやりもしていない」
ということです。
ヨガの聖典「ヨーガ・スートラ」では、この二つを共存させて行うことが大切と書かれています。
こうやって言葉にすると、これまたとても難しいことのように感じます。
ですが、実はスティラスッカはすでに私たちの中に存在しているものであり、ただ、そこに戻ればいいだけのことなのです。
至極シンプルなお話しです。
<アサナの中のスティラ スッカ>
では、ヨガのアサナの中でのスティラとスッカとはどんなものがあるでしょうか。
例えば、呼吸のしかたです。
スティラは力強さ
お腹の底までしっかりと空気を送り届けてゆき
エネルギーをしっかりその場に置き据えるような
どんどん重心を低く下げてゆく、自分をこの場へと根づかせて
力強さを生み出す呼吸です。
だからといって力みすぎていると、心と身体はスムーズに反応してくれません。。
本当にそこが今の自分が根づいていきたいところなのか
注意深く観察しながら しっかりと根づかせることが大切です。
では、スッカはどうでしょう。
普段、私たちがしている自然な呼吸を思い出してみましょう。
意識しなくとも、自然と肺が空気を迎え入れ、胸郭が膨らみ
肺が満ちたら、自然と空気が吐き出されてゆきます。
力みすぎることなく、意識が過剰でも不足でもない呼吸。
これが私たちのスッカ
ヨガを行う中では、このスッカの状態に自分がなっているかどうか見極めて
できていないとするならば、どうしてか?と自分に対して問いかけます。
いうならば
スティラは「縁の下の力持ち」 スッカは「優しさ 柔らかさ」
この2つをバランスよく保つことで、存分に自分自身を楽しむことができます。
<いつでも私たちのすぐそばに>
アサナの中でどう使うか、お話ししてきましたが
日常生活の中でも活かすことができます。
自分の日常にある無数の物事を思い浮かべてみましょう。
今やろうとしていること 抱いている感情 人とのお付き合いなどなど・・・
それらが自分にとって快適なものなのかな 楽しいと思えることかな
大切に手放さず努力していきたいことなのかな
スティラスッカの教えのもと、一度自分投げかけてみると
私たちの日常はまた、違ったものに見えてくるかもしれません。
<ヨガの教えでより幸せに>
いかがでしたでしょうか?
少しはヨガの教えを身近に感じて頂けたでしょうか?
世界に同じ人間が存在しないように、スティラスッカも人それぞれ
一つとして同じものはないでしょう。
どうか、皆さんがご自身のスティラスッカで楽しく幸せに過ごせていますように。
心からお祈りしております。
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ヨガをはじめようと思ったきっかけは出産後のダイエットでした。
痩せたい!その一心ではじめたヨガでしたが、ヨガの世界の考え方、生き方に影響を受け、より幸せに より自分らしく生きることができるようになりました。
この幸せをたくさんの方とシェアしたいと思い、キッズヨガ・マタニティヨガ・ロコモヨガなど、ヨガを広める活動を中心に行っています。