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2020年6月29日

小笠原 文

今日という日を閉じる、よい睡眠のために 〜感情のコントロール〜

生活スタイルは人それぞれ違うと思うので、一旦ここでは時間という区切りはナシにしてみると、
今日と明日の間には、睡眠という仕切りがあるのではないかな、と思います。

今日という日は睡眠で終わって、
明日という日は目覚めからはじまる。

そんな風にしながら、新しい日を更新しているのではないでしょうか。

ただ眠るのではなく、しっかりと心身が回復する“良質な眠り”をとりたいですよね。
「今日は満足していたかな。充実していたかな。」
そんなことを眠る前に思うことがあるかもしれませんが、
どう過ごしてきたかによって、どんな眠りが得られるのか〉というのは多分、人生を終えるときと同じような感じかもしれません。

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良い眠りのためには、規則正しい生活を送ることはもちろん大切なのですが、
仕事の関係や家の事情などにより、むずかしい方も多いのではないでしょうか。

しかし、そんな忙しい方こそ、良質な睡眠は絶対的に必要であると感じます。
良い睡眠はこころを育みからだを整え生きるエネルギーを満たしてくれるからです。

※こちらも睡眠と深い関係があるので、過ごし方などぜひ参考にしてみて下さい。免疫力を知る

 

「良い 睡眠 健康」このようなワードでインターネット検索すると、
・適度な運動
・健康的な食事
・早めの睡眠
などなど、多くの情報を得ることができますが、
ひとりひとりは異なる“リズム”をもっているため、なにが良いのかはそれぞれだということも、同時に心に留めておくと良いと思います。

例えば、
食事はからだに合うもの・合わないものがあったり、
運動も体質によって動けないものもあると思います。
これをしなければいけない、というものはないので、常に自分に合うものを大切にしてみてください。

 

●眠りの前にこころを落ち着かせるには、ヨガの教え“プラティヤーハラ”が効果的

良質な睡眠のためには、からだだけではなく、こころも豊かであることがとても大切ですね。

なにを基準に「今日はいい日だったか」を判断しているかというと、
今日の感情がどうだったか」が多くを占めるのではないでしょうか。

うれしいことがあればよろこび、笑い、笑顔になり、生きる幸せを感じ、
かなしいことがあれば、泣いたり、落胆したり、生きる辛さを感じるかもしれません。

でも、たとえ思い通りにいかなかった日だとしても、眠る直前までその気持ちを引きずる必要はないと思っています。
それはせっかくの睡眠という回復行為に支障をきたしてしまうからです。

コラム用
 

そこで、【プラティヤーハラ】です。
いやだと感じるその感情を手放してしまいましょう。

感情をコントロールすることは、ヨガのハ支則でいう【プラティヤーハラ】に当てはまります。
プラティヤーハラは感覚を制御する段階で、
さまざまに表れる“感情”を自ら制御すること、コントロールすること、外へ向いているものを、内に向かうようにすること、等と伝えられています。

ヨガのハ支則では、次の段階に、
ダーラナ】集中があり、
ディヤーナ】瞑想へと繋がっていくといわれています。

 

感情というものは、自分という個を支配しようします。
その感情に必要以上に呑まれず、手放して、本来の自分というものに気づくことで、安定・安心・平安な状態へと移っていくためにも、ヨガをすることはとてもよいと思います。

自分の内面に気づくことで、
あたりまえだと思っていたことが、あたりまえじゃなくなったときに、広がる世界。
その、自分にしかみえない世界が、おだやかな日常へと繋がり、より過ごしやすい日々をつくる道を示してくれます。

良質な睡眠に繋げる、プラティヤーハラ。
少しずつ日々に浸透させてみてください。

 

 

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小笠原 文
【音のヨガ専門講座:https://vende-school.jp/course/unitup_syc/】ハタヨガに音をプラスした、新しいスタイルの「シンギングボウルヨガ」を主に活動中。からだの状態や年齢にかかわらず、幅広い方にもヨガと音楽療法の相乗効果をお楽しみいただけます。 *バンデヨガ・インテグレーション(養成講座)における音のヨガの専門講座『Sound for Yoga(SYC)』創設、講師を務める。 *全米ヨガアライアンス(RYT200)修了、 バンデヨガ・インテグレーション(VYI200)修了、 各種専門講座修了、 シンギングボウルサウンドヒーラー、 yogamusic CD解説ライター .

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