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サウンドヨガ2

2021年7月5日

小笠原 文

【音のヨガ講座】今の時代に求められる癒しのための音とは

リモートワークや、オンライン授業もあったりして、自宅で仕事や勉強する時間が増えてきたというかたも多いと思います。

「家だといろいろな誘惑があって集中できない!」
という悩みを救ってくれる〈作業用BGM〉が、今人気だそうです。

 

リラックスする音が盛りだくさんの〈作業用BGM〉とは

集中したいときやリラックスしたいときに、最近youtubeなどで人気となっている、作業用BGM。
大きくわけると「作業用」「睡眠用」「勉強用」があるようです。

「作業用」は、カフェで流れるようなボサノバ・ジャズなどが人気で、それこそ片手にコーヒーでも飲みながらゆったりと集中できます。

「睡眠用」は自然音が多く、雨音のぽつぽつ・しとしと・ざーざーなど降りかたの強弱もいろいろあったり、
焚き火のパチパチした音も人気で安らぎます。

「勉強用」は、“図書館の音” “ノートにえんぴつで字を書く音”、などの環境音も多く再生されているようです。

ほかにも、“チョコレートをひたすら刻む音” “洗濯機のまわる音” なんていうのもあってユニークですよね。

どうしてこのような音を聴くとリラックスするのかというと、すべてに共通する“ある音”がポイントとなっているようです。

 

 

リラックスする音は“ゆらぎ”があるかどうか

じつは、先ほど紹介した音にはすべて【ゆらぎ音】というものが含まれているようです。

ゆらぎ音とは、“一定でありながらも不規則である音”のこと。

例えば、
“雨”はザーザーという音がありますが、
雨粒の大きさや雲から落ちる高さの違いによって、低い音や高い音が重なり、
道路や木の葉に落ちるポタポタという音とも相まって、なんとも奥行きのある音をつくりだしています。

rain
 

【ゆらぎ音】はとくに自然界に多くあるもので、
ほかにも “星のまたたき” “木漏れ日” などにもあるのですが、
森林を散策したり、砂浜で海を眺めたりすると気分がリフレッシュできるのはそのためです。

脳波をリラックス状態の「α波」に変える効果もあるので、自然と触れ合う森林セラピーは療養にも多く取り入れられています。

 

 

聴覚からの音でからだがリラックスしやすい理由

聴覚は5感のなかで、視覚に次いで2番目に大きな影響を与えます。

空気を伝わる音の振動を感知して、
「これは好きな音だな」「これは不快だな」と認識しているのですが、
耳は脳に近いため音の刺激が中枢神経に伝わりやすく、その情報を全身へ正確に素早く伝えることができるのです。

例えば、癒される音を聴いたときには早い段階でからだはリラックスして、こころにゆとりがうまれます。
(反対に、不快な音は全身に危険がくることを知らせ瞬時に動ける態勢をつくります)

ひとはリラックスすると自己肯定感も高くなって、ヤル気もみなぎります。

ヨガではリラックスできるBGMが多く流れていますが、
ポーズに集中できたり、大きくのびのびとした動きができるようになったり、
呼吸も自然と深まるので体内機能も整いやすく、健康的な身体へと整えていくことができるのです。

 

 

ヨガにBGMとはまた違う音をプラスすると相乗効果が期待できる

健康であるために、広く【ヨガ】が推奨されていますが、
日常のストレスが大きすぎると
・呼吸やポーズに集中できない
・周りが気になる
・できないということにフォーカスしてしまう
など、せっかくのヨガの時間なのに落ち込んでしまって、新たな雑念を抱いてしまうこともあるようです。

できるだけそんな雑念を早く取り除いてヨガを楽しみたいですよね。

そんなときには、
ヨガの空間を損なわずに溶け込む音を鳴らす“シンギングボウル”がおすすめです!

シンギングボウル2
 

▪︎シンギングボウルの魅力-その1-【ゆらぎ音】
『ゆらぎ音』が多く含まれ、早くて約20秒で森林浴をしているかのように緊張をほどきます。
瞑想やマインドフルネスにも最適です!

▪︎シンギングボウルの魅力-その2-【音の振動】
空気を伝わる音の振動は、“超”がつくほど微細です。
細胞のひとつひとつにも届く振動は、新陳代謝の活性や免疫力向上のほか、血流改善や腸内環境を整えたりなど、
体内の手の届かない部分にまでアプローチすることができるのです!

※シンギングボウルについての詳しくはこちら
コラム「シンギングボウルとは」:https://yogakko.com/library/singingbowl/

 

 

ヨガでどんな風に音を使うのか

音がプラスされることでヨガ経験の浅いかたでも、もちろん経験者でも、一段とヨガを深めやすくすることができます。

サウンドヨガ4
 

例えば、
呼吸をゆったりしたいときには中音のやさしい音を鳴らすと、雑念が消えて内側へと意識が向きやすくなります。
腹式呼吸にはお腹に合う音、胸式呼吸には胸に合う音を鳴らすこともオススメ。
その箇所の力みもほどきやすくなり、呼吸が楽に行えるようになります。

アーサナでは、土台を強くとりたいときにはどっしりとした低音を。
バランスポーズや頭頂を引き上げたいときには高音を鳴らすことで、自然とからだはそのように導かれていきます。

背中に意識を向けたいなら背後からの音を。
感覚に集中したいときには左からの音など、鳴らす方向からによっても気を導くことができます。

チャクラのバランスを整えるには程よくいくつかの音程を鳴らしたり、足りないチャクラ部分に合う音を鳴らして補うことも可能です。

ヨガクラスで最も大切なシャバアサナでは音による最終的な整えの時間。深い根底意識へと導き、極上の癒しを堪能することができます。

自律神経を整えるヨガクラスやリラックス系、メディテーション、マインドフルネス、夜のヨガなどに最適です。
また、アクティブなクラスでも集中力維持のサポートとなる音の鳴らし方があります。

 

 

『音のヨガ』専門講座

この夏、全国でも数少ない【音のヨガ専門講座】が、東京のヨガスタジオで2日間にわたって開催されることとなりました。
こちらの講座ではシンギングボウルを用いて音の使い方を学びます。

講座:『Sound For Yoga サウンドフォーヨガ(SYC)』
日程:2021/7/22・23(木金・祝)
講師:小笠原文
会場:バンデミエール・ヨガセンター 押上スタジオ(https://vende.jp
詳細:https://vende-school.jp/course/unitup_syc/
予約:https://vende-school.jp/con-application/
※ 講座は2部構成となっています。

講師は、ヨガインストラクター兼シンギングボウル・サウンドヒーラーの資格保持者。
深い癒しが得られるヨガの手法を学べる、充実の内容です。

音のヨガはヨガスタジオのほかにもリハビリテーションや介護施設、ストレスケアなどの心理病棟、フリースクール等で幅広く活用することができます。

講座風景
 

音を日常にプラスすることでこんな未来が広がる

ときには、気分が沈む、疲れがとれない、、、
という日があるかもしれません。
そんな日に「ポーン」と一音鳴らすだけで心が晴れていくとしたらいいと思いませんか?

これからの時代、どれだけこころを豊かできるのかが活力エネルギーとなって、新しい未来を歩みだす原動力となっていくことと思います。

新しい視点がひろがる“音の世界”を、この機会に学んでみませんか?
おもしろいですよ。

 

ご相談はこちら:https://vende-school.jp/con-contact/

 

 

 

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小笠原 文
【音のヨガ専門講座:https://vende-school.jp/course/unitup_syc/】ハタヨガに音をプラスした、新しいスタイルの「シンギングボウルヨガ」を主に活動中。からだの状態や年齢にかかわらず、幅広い方にもヨガと音楽療法の相乗効果をお楽しみいただけます。 *バンデヨガ・インテグレーション(養成講座)における音のヨガの専門講座『Sound for Yoga(SYC)』創設、講師を務める。 *全米ヨガアライアンス(RYT200)修了、 バンデヨガ・インテグレーション(VYI200)修了、 各種専門講座修了、 シンギングボウルサウンドヒーラー、 yogamusic CD解説ライター .

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