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2021年5月14日

小笠原 文

ティンシャをきれいに鳴らす、3つのコツ。

ヨガクラスの終わり。
ゆったりとまどろんだシャバアーサナからの目覚めには、
ティンシャが多く用いられているようです。

ティンシャは高音でありながらやわらかく、あたたかみもあり、
意識がめざめるような澄んだ音色を響かせてくれます。

素材や種類・特徴や鳴らし方などは、
『小さな宇宙ティンシャ〜あなたはどう選ぶ?』を、ご覧ください。

今回は、ティンシャの鳴らし方について
〈きれいに鳴らす、3つのコツ〉を、お伝えいたします!

 

◯コツその1:心を落ち着かせる

ステップひとつ目でありながら、最大級に大切なことでもあります。
まずは、心を落ち着かせましょう。

ここで大事なのは、【 自分の想いも、拭い去ること 】です。

「きれいな音を鳴らそう」
「癒しのために」
などという想いも、いりません。
むしろ無くしてしまいましょう。

 

良い想いも、悪い想いも、どちらも同じ、雑念です。
鳴らす人の気持ちはいりません。
かえって余計な負担を、周りの人に与えてしまう恐れがあります。

自分という存在を消すように、ただ、ありのままの音色を響かせること
最も美しい音を鳴らす、コツです。

 

▽▽▽ポイント▽▽▽
▶︎瞑想をしているときのような、静まる心をつくりましょう。
重心を下に降ろすようにすると、なお良し。


 

 

◯コツその2:ティンシャと一体になる

心が静まったら、次はティンシャという個体を無くしていきます。

「ティンシャ」「自分」
ではなく、
「ティンシャも自分」
になるのです。

 

〈腕からそのままの延長上に、ティンシャがある〉かのように、ティンシャを体の一部として認識してしまいましょう。

そうすることで、
体内と同じエネルギーがティンシャにも流れ出し、
ティンシャと自分自身が繋がっていく感覚が得られるかもしれません。

 

▽▽▽ポイント▽▽▽
▶︎ティンシャ…ではなく、自分の体の一部だと信じ込むこと。

 

 

◯コツその3:とにかく無心

ここまでくれば、もうすでに美しい音色は奏でられると思います。

最後に、
〈音を鳴らす瞬間までも、無心であり続けること〉

心を静めて整えたのに、鳴らす直前で緊張してしまう…
ということも、よくあります。
シャバアーサナで静まり返った部屋の中、突然鳴らすのですから、
ドキドキもしてしまいますよね。

でも心を静め、ティンシャと一体になることができたのなら、
あとはただ、そのまま無心状態で鳴らすのみです。
自分の雑念に打ち勝つポイントでもあります。
もし失敗しても大丈夫!
だれも怒る人はいません。
落ち着いて鳴らしましょう。

 

▽▽▽ポイント▽▽▽
▶︎天に任せるような気持ちで、リラックス。

 

 

○ヨガクラスでの、プラスワンポイント

クラス後は、だいたい3回音を鳴らすと思いますが、まどろんだ空間を壊さぬよう、
・1回目は、そっとやさしく静かに。(ティンシャを卵だとイメージすると静かに鳴らせます)
・2回目は、少しだけ大きめに。
・3回目は、日常という世界に戻ってこれるよう、はっきりと。

このように、音の強弱も利用し、
より良い日常が過ごせるよう、やさしい目覚めを促してみるといいと思います。

 

 

 

 

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小笠原 文
【音のヨガ専門講座:https://vende-school.jp/course/unitup_syc/】ハタヨガに音をプラスした、新しいスタイルの「シンギングボウルヨガ」を主に活動中。からだの状態や年齢にかかわらず、幅広い方にもヨガと音楽療法の相乗効果をお楽しみいただけます。 *バンデヨガ・インテグレーション(養成講座)における音のヨガの専門講座『Sound for Yoga(SYC)』創設、講師を務める。 *全米ヨガアライアンス(RYT200)修了、 バンデヨガ・インテグレーション(VYI200)修了、 各種専門講座修了、 シンギングボウルサウンドヒーラー、 yogamusic CD解説ライター .

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