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2021年5月16日

尾崎由佳

天邪鬼でもヨガしたい! 〜初夏のキラキラに疲れた時のヨガポーズ3選〜

 

新緑眩く、風も心地よい初夏の候。夏へと向けてキラキラが加速する季節です。

一方で、初夏の頃には、立ちくらみやめまい、頭痛などの症状で病院を訪れる方も増えると言います。

五月病や環境の変化によるストレスなど、原因はさまざまですが、季節が夏めき、太陽光が強まることもその一因なのだそうです。

 

たくさん光を浴びることが心地いい時もあれば、輝きから距離をおきたい時だってある。

キラキラとワクワクが加速する世の中の流れにうまく乗れない時もある。

世の中の流れに心が沿わない、天邪鬼な自分を見つけたとしても、そんな自分を卑下する必要はないはずです。

そっと自分を肯定する、おすすめヨガポーズを3つ、ご紹介します。

 

 クールマアサナ Kurmasana / 亀のポーズ(真珠貝のポーズ)

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完全なかたちではなく、“やさしい”亀のポーズで、しばし自分の中に閉じこもってもいいかもしれません。

あえて手足をどこにも伸ばさず、外の世界とのつながりをシャットダウン。
感覚のコントロール(プラティヤハラ)を象徴するポーズとも言われます。

なお、このかたちのポーズは、日本語では真珠貝のポーズと呼ばれることも多いかもしれません。

 

《やり方》

1)足の裏を合わせて座り、坐骨と踵の距離を40〜50cmほど離す。

2)スネと床の間に腕を入れながら、上体を前へ倒す。

3)股関節の詰まりを感じたら、息を吐いて首の力を抜く。背中も丸めちゃってOK。

4)深呼吸でしばらくキープ。眼を閉じ、頭や肩の重さを探し、力を抜くことに集中。

5)腰の疲れや足の痺れを感じたら、吸う息のタイミングでゆっくり起き上がる。

6)仰向けになって腰を伸ばして、ちょっと休憩するとなお良し。

 

バラアサナ Balasana / チャイルドポーズ

2
 
両手を前に伸ばさず、後ろにはらって、肩の丸みをいっそう楽しむやり方のチャイルドポーズで、幼い頃を思い出しながら、ゆったりリラックスもおすすめです。

背中を伸ばして立つこと、座ること。誰もが時間をかけて習得してきた、ある種のスキルです。
そこから自分を解放し、当たり前を問い直してみるひとときを。

 

《やり方》

1)四つ這いからお尻を引いて、踵の中に納める。

2)手を前へと歩かせながら、お腹と前腿を近づける。

3)顎を引いて、できるだけ遠くの床に額をつける。(つかなくてもいい。)

4)両手を体側に沿わせるように後ろにはらい、手の甲で床を捉える。

5)息を吐いて首・肩の力を抜き、ヒジも軽く曲げて床に落とす。

6)眼を閉じ、深呼吸でしばらくキープ。上半身の重みや温度、丸まった腰を楽しむ。

7)足の痺れを感じたら、吸う息のタイミングでゆっくり起き上がる。

8)足を前へ伸ばし、揺するなどして整えておく。

 

パルヴァタアサナ Paruvatasana / 山のポーズ

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本来はパドマアサナで行いますが、足はあぐらのままで、首・肩のストレッチを重視するやり方での実践をおすすめします。
あぐらが辛ければ、正座でもよいかと。

肩こりや眼精疲労の緩和に適したポーズです。

 

《やり方》

1)あぐらか正座で座る。

2)両手の指を組み、手を返しながら頭上へ伸ばす。指の腹で空を押すイメージ。

3)顔を正面に向け、できるだけ腰を立て、背中をまっすぐに伸ばす。

4)背中の伸びを保ったまま、息を吐きながら顎を引き、視線を床に落とす。

5)首の後ろの伸びを楽しみながら、深呼吸でキープ。

6)腕が疲れてきたら肘を緩めて下ろし、ゆっくり正面を見るよう顔をあげる。

7)少し首を回したり、肩を揺すったりなど、お好きにほぐして整えてください。

 

 

光に疲れた自分を慈しむに適した、3つのポーズをご紹介させていただきました。

重い頭を支える、首や背中を休ませるポーズたち。思考のペースダウンに最適です。
そして、いつも光にさらされている眼を労る、眼精疲労にもおすすめです。

ぜひゆったりと味わってみてください。

 

いつもキラキラしてなくたって、いい。

輝く世界とも少しだけ距離を置いて、ゆっくり過ごす時間も大事にしてくださいね!

 

(撮影協力 : バンデミエール・ヨガスタジオ千駄木)

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尾崎由佳
学生時代より、インストラクター活動をスタート。保健体育分野の教員免許状を取得し、 中学・高校やダンススタジオ等で指導。 ヨガと出会い、老若男女問わず多くの人がスタジオに集う光景から、ヨガの魅力や 求心力に魅了され、ヨガ講師の道へ。 『バンデミエール・ヨガスタジオ』を設立。 日々のクラスの他、WSをシリーズ化して企画・実施。オリジナルヨガメソッド「バンデヨガ」のインストラクター養成講座も開発し、哲学やウィメンズヘルスヨガの専門講師として、後進の育成にも力を注ぐ。 ダンスを通じて培った身体感覚と理論をヨガへと活かし、心地よいフローメイクやインストラクションを研究する。

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