こんにちは。ヨモカナです。
さてさて前回の続きです!
~おさらい~
「栄養」とは「生物が生存に必要な物質を摂取して生命を維持する営み」
それらの原料は「栄養素」と呼ばれる。
生体内に吸収される栄養素は5種類あり、5大栄養素と言う。
⇒糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル(無機質)
また食物には5大栄養素の他に、色素や食物繊維など栄養素の消化や吸収などに関わっている非栄養成分も含まれる。
⇒例えばポリフェノールなど
今回は
5大栄養素の2つめ、『『たんぱく質』』に迫ります。
栄養素として摂取したたんぱく質は、「アミノ酸」に分解されて小腸から吸収、門脈※を経由して、まず肝臓に送られます。
(※門脈…消化管を流れた血液が集まって肝臓に注ぐ部分の血管のこと。肝門脈ともいう)
その後に全身の組織に供給されます。
各組織では、供給された「アミノ酸」を素材にして、体を構成するたんぱく質(体たんぱく質)を合成します。
・・・筋肉、皮膚、内臓、髪の毛、血液などなどあらゆる部分の材料になっているのです!
また、体の材料になるだけでなく、
◇消化器官や脳神経系の機能を調節するホルモンをつくったり、
◇代謝に欠かせない酵素をつくったり、
◇病気と戦う免疫抗体をつくったりする材料にもなるのです。
体たんぱく質と区別して、機能性たんぱく質と呼ばれます。
ヒトは、体たんぱく質の総量を一定に保ちながら、その合成と分解を絶えず繰り返しています。(動的平衡、または代謝回転)
体たんぱく質の代謝回転速度は臓器(器官)によって異なり、消化管や消化腺、血液、肝臓は骨・筋肉・皮膚などよりも速く、
とりわけ小腸粘膜が最速とされています。
・・・生命活動を維持する上で重要な臓器(器官)ほど代謝回転が速いんでしょうか( ゚Д゚)
私たちの気付かない、意識しないところでモーレツに代謝しまくって生まれ変わってるんですね。。。
ヒトの体を作っている「アミノ酸」は約20種類
そのうち、体内で十分な量を合成できないアミノ酸を「必須アミノ酸 (または不可欠アミノ酸) 」
合成できるものを「非必須アミノ酸」と呼びます。
体で合成できないので、食事から摂らなければならないのが「必須アミノ酸」です。
9種類あります。
イソロイシン
ロイシン
バリン
スレオニン
トリプトファン
ヒスチジン
メチオニン
フェニルアラニン
リジン
覚えさせられたんですけどね・・・覚え方すら忘れてしまった・・・
そして食品にこの必須アミノ酸がどれくらいバランスよく含まれているのかを教えてくれるのが
アミノ酸スコア
数値が100に近ければ近いほど、すべての必須アミノ酸をバランスよく含んでいるという食品というわけです。
そしておおまかに
動物性たんぱく質(肉・魚・卵)のアミノ酸スコアは100
と覚えておくと便利です。
植物性たんぱく質(大豆や穀物、野菜)は必須アミノ酸のどれかが少ないことがあります。
脂質は動物性たんぱく質に比べて少なくて良いのですが、必須アミノ酸の点で言うと物足りない・・・
ほんと耳タコですが・・・
色んな食べ物をバランスよく食べましょうに行き着くんですよね・・・
そんなたんぱく質の代謝に関わってくるのが
ビタミンB₆( と ビタミンB₂ )
ビタミンB₂はビタミンB₆の働きをサポート。
ビタミンB₆は皮膚炎を予防することから発見されたビタミン。
不足すると肌荒れや口内炎などは肌トラブルを引き起こします!
ビタミンB₆は水溶性ビタミンで酸に強く、紫外線に弱い性質を持っています。
1食あたりに多く含む食品は
クロマグロ赤身・カツオ・牛レバー・サンマ
米にも豊富に含まれているので栄養素の中では自然に摂りやすいものかもしれません。
最後に
いくら大切な栄養素とは言え、摂りすぎは腎臓に負担がかかるのでNGです!
動物性、植物性両方からたんぱく質を摂って、体を作っていきましょう(*´▽`*)
ではまた!
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管理栄養士
食品メーカーで商品企画・開発を担当
食べること、寝ること、犬と遊ぶことが好き。
少し大きめの豆柴犬と暮らす。