2016年10月31日
伊藤香奈
10月15日に公開になった「何者」という映画。
もうご覧になりましたでしょうか?
朝井リョウさんの直木賞受賞作品、「何者」は、就職活動で模索する若者の物語が描かれていますが、私が「何者」で共感した点は、就活とは縁遠い私の日常でも、同じような悩みを抱えている「自分ってなんだろう?」を探している、ということでした。
突然ですが、あなたは自己紹介を上手にできますか?
●他人に優しい人間です
●忍耐強いです
●明るく、人を笑わせるのが好きです
●すぐ考え込んでしまいます
●あまり感情を表に出さないタイプです
などなど。
そこで、疑問なのは、
▼優しいの定義はなんだ!?
▼忍耐の基準はなんだ!?
▼考え込んでしまうのは、あなただけか!?
▼出さないタイプというのは、誰が決めた!?
ということです。
結論から言うと、
【他人との比較でしか、自分の定義ができないのではないか】
ということです。
誰からか、優しいと言われたから、
人より根を上げないから忍耐強いとか、
あの人はカラッとしてるのに私は引きずっているように感じたことがあるからとか、
隣にいる友達は感情を豊かに表現しているから、それに比べて自分は出さない方だな、とか。
一般的に採用面接で聞かれそうな「どういう性格ですか?」という質問に答えるには、誰か比較する対象がいるとか、誰かに言われて(その誰かも、他の誰かと比較して、定義しているはずです)他との関わりから、自己の定義が生まれているのではないでしょうか。
つまり、
自分を知りたければ、他人を知れ。
ということではないかな、と思います。
あの人はこういう性格だから、自分とはここが違う。
そう考えると、自分はどっちかって言ったら、〇〇な性格なのかなぁ。。と
比較を繰り返していくことで、社会の中で、比較から導かれた(他人からはそう見られていることが多いだろう)性格は、ある程度定義できると思います。
就職活動で、
「どういう性格ですか?」
という質問に対しての答えは、明確になると思います。
一人旅に出て、自分探しをすることも1つの方法かもしれませんが、意外に自分の性格って、自分だけに問いただしても、わかってこないものだと思います。
(やりたいことを見つける時や、何か結論を出す時には、自分と向き合うことも、いい方法かもしれません!)
もし、自分がどういう人間かよくわからなくなっている人、一人で悶々としている人。
考えても答えは、出ないこともあります。
それより外にでて、誰かとお話ししませんか?
誰かとの繋がりが、自分の内側との繋がりを手助けしてくれる、はずです。
そして、他人と自分を知るのに、この記事もぜひ一緒に読んでみてください。
⇒類は友を呼ぶ?! 同属嫌悪?!あの人は、いったいどっち?!