2016年10月31日
伊藤香奈
仲の良いあの子も、ちょっと馬が合わない、というあの人も、出逢いには意味があると思いませんか?
「そうそう!わかるわかる~~! やっぱり類友だよね!」
なんて、女子会のシーンでよく聞きそうな言葉です。
女性は特に「共感」の生き物です。考え方・感じ方・趣味・仕事等々。。
同じ仲間が集まって、共感パワーを膨らませるのが大好き。
自己肯定感も上がるし、気分も上がるし♪
同調してもらえる仲間=味方=安心。
人生という大海原(または大砂漠?!)を生き抜いていく中で、味方が多いことに越した事はありません。
では、ちょっと馬が合わないあの人との出逢いには、どんな意味があるのでしょうか?
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【同属嫌悪】 意味:
自分と同じ趣味・性質を持つ人に対して抱く嫌悪感。
同じ種類や系統のものを嫌うこと。
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一見、似た者同士、共通点も多そうですが、なぜ嫌悪感を抱くのでしょうか?
心理学用語では、これを「投影」というそうです。
●自分の嫌いな部分を見せられている、という潜在的な恐怖
(自分が隠している嫌いな側面や、認めたくない点など)
●本当は、あの人のようになりたい憧れがある(自分に似てるし、なれるはず!)のに、なれていない自分と比較してしまう
●似ている部分もありながら、絶対的な違いも同時に感じている
などなど。
特に、自己嫌悪に陥っている時や、自己肯定感が低いと、いつもより余計に気になってしまう!なんてこともあるかもしれません。
もし、「この人とは、なんとなく馬が合わない」、「なんかイライラする、仲良くできない」という上司や友人が現れた時、いったん立ち止まって、「もしかして”投影”の存在かな?」と考えてみるのは、いかがでしょうか?
この、ちょっとした立ち止まりができたら、もしかしたら投影ではなくて、本当に相性が悪い相手だったとしても(笑)、その人と出逢った意味は、大いにあるのではないでしょうか。
そして、もし投影かもしれないな・・・と思ったら。
その投影と向き合ってみたら、意外にあの人とも、仲良くなれるかもしれません。
だって、もともとは同属。似た者同士。
似た者同士、つまり”類が友を呼んだから”、あの人と出逢ったのではないでしょうか。
今、心の中に浮かんだあの人は、実は一番の親友になれるかもしれない、類の友かも・・・!