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music

2020年3月30日

小笠原 文

音楽と脳〜ヨガクラスでのプラスαな使い方

ヨガクラスでは音楽を流すことも多いと思いますが、
リラックスする美しい旋律、
気持ちを盛り上げるアップテンポの曲、
マントラや自然音、

など、音楽はヨガの空間を創りだし、より意識を深めるサポートとなってくれます。

クラスの内容によって、“ オープニング 〜 ピーク 〜 エンディング ” に合うよう選曲された、オリジナルのプレイリストを作成するインストラクターも多いようです。

そこで、
その音楽でさらにここちよい空間をつくりだすための方法をいくつかご紹介します。

 

◯「聴覚」と「脳」の繋がり

物事を判断する脳は “右脳”“左脳” で異なることはよく知られているかと思います。

右脳:感性や想像力などの芸術性に優れる。
左脳:言語や数字などの情報処理に優れる。

その右脳と左脳。
それぞれの得意分野に音楽をよりよく届けるためには、“どちらの耳から聞くか” によっても変えることができるようです。

 

聴覚のほかに視覚触覚もそうなのですが、右側と左側から得た情報はそれぞれ交差して脳に伝わるので、

・右側からは、大半が左脳に。(聴覚では“言語”に影響を与える)
・左側からは、大半が右脳に。(聴覚では“感性”に影響を与える)

と、どちらかへ優先的に脳に伝わっていきます。

よって、
話を聞くときは “右耳” から聞くと物事を理解しやすく、
想像力を膨らませたいときには “左耳” から聞くと良いようです。

また、
クレームの対応には言葉によって感情的にならないよう、自分の気持ちを和らげる“左耳”から聞くと良いとも言われています。

脳2
 

◯ヨガクラス内での効果的な音楽の活用方法

クラスの中で聴覚をつかうのは、
“インストラクション”や“BGM”ではないかと思います。
脳の関係を踏まえて、効果的な聞かせ方を下記に記してみました。

 

———-インストラクション———-
アーサナや肉体に意識を向けてほしいときは〈右側〉から声がけをすると◎。
より言葉を理解することができ、正しいポーズを取ろうとする意識も高まります。

また、
リラックスさせたいときや、シャバアーサナには〈左側〉から語りかけるようにすると◎。
よりここちよく、まどろむようなゆったりとした感覚が得られやすくなります。

 

———-BGM———-
部屋の環境にもよると思いますが、〈左側〉に音楽を流すスピーカーがあると◎。

音楽はこころへの変化を多く促してくれるので、
からだを動かすアーサナと意識を深める音楽とで、心身を統一ための相乗効果が期待できます。
特にリラックスクラスでは、意識してスピーカーを左側に置いてみてもいいかもしれません。

コラム用
 

音楽は“医療”としての役割も果たすほど、こころやからだに影響を与えてくれます。

癒される音楽、
モチベーションを高める音楽、
意識を深める音楽、

など、
ヨガの時間に限らず、日常でもどうぞお試しください。

 

 

ヨガクラスでの、心地よいティンシャの鳴らし方はこちらをご参考ください。

 

 

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小笠原 文
【音のヨガ専門講座:https://vende-school.jp/course/unitup_syc/】ハタヨガに音をプラスした、新しいスタイルの「シンギングボウルヨガ」を主に活動中。からだの状態や年齢にかかわらず、幅広い方にもヨガと音楽療法の相乗効果をお楽しみいただけます。 *バンデヨガ・インテグレーション(養成講座)における音のヨガの専門講座『Sound for Yoga(SYC)』創設、講師を務める。 *全米ヨガアライアンス(RYT200)修了、 バンデヨガ・インテグレーション(VYI200)修了、 各種専門講座修了、 シンギングボウルサウンドヒーラー、 yogamusic CD解説ライター .

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