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2023年8月4日

かをる

キレるお年寄りにはなりたくない! ブッダの言葉をお守りに

最近イライラの回数、増えていませんか?
歳を重ねるごとに、私たちは変化を避けることに執着し、

自分の身体や環境の変化に戸惑いを感じることがあります。

特に私たちヨガインストラクターやヨガを日常的に実践している方々も、

年齢とともに現れる変化に対してストレスを感じることがあるかもしれません。

老いる身体を受け入れられなくて必死にアンチエイジングに取り組むこともあります(笑)

人は変わらない何かを求めますが、それはありえなことなのです。

この現実を理想のギャップが引き起こす「初老うつ」という病気もあるそうです。

そうならないためにも

無常なものは無常であることを理解しておきましょう。

 

大切な仏教の教え

仏教の教えには「諸行無常」という概念があります。

これを理解することで、変化は避けようのない自然な現象であると受け入れ、

余計なイライラを減らすことができるのです。
■諸行無常 世の中の全てのものは一定ではなく、絶えず変化を続けているものである。
すべての行いも形のあるものも、流動変化していて、一瞬も同じところに留まることがないという真理。

あらゆるものが無常であり絶対ではない

私たちの身体や環境、人間関係、社会の状況など、すべては永遠に変化し続けています。

しかし、人は安定や永遠のものを求めがちであり、

その変化に対して抵抗を感じることがあります。

年齢を重ねると、若い頃とは異なる体力や容姿の変化、

周囲の状況の変化に戸惑いや不安を覚えることもあるでしょう。

例えば、若い頃はヨガのポーズがスムーズにできたかもしれませんが、

歳を重ねるにつれて身体の硬さや関節の痛みを感じることが増えるかもしれません。

これに対して、自分を責めたり落ち込んだりすることは自然な反応かもしれませんが、

それに執着しすぎることで心にストレスをため込んでしまいます。

諸行無常を理解し、変化を受け入れる心を持つことで、

自分自身と向き合いながら、ヨガをまた違った側面で楽しむことができます。
「しょせん、すべては諸行無常だからね」
と、気づくことができると

自分が執着し囚われていたものは、実は常に変化するもので

実体のないものだと気づけるわけです。

 

ヨガ哲学においても

ヨガの哲学においても「無明(アヴィディアー)」という概念が重要な要素として説かれています。

無明とは、真実を見失い、物事の本当の姿を見誤る状態を指します。

つまり、変化することが当たり前であるにもかかわらず、

それに執着し、拒否してしまう心の状態を表しています。

無明の状態にあると、変化に対する抵抗や不安から大きな苦しみを生じることになります。

「移りかわりに執着せず」「尊敬すべき人を尊敬する」というヨガ哲学の教えが、

無明を乗り越えるためのヒントとなります。

年齢によって立場が逆転しても、尊敬の気持ちを持つことも、

今を楽に生きるための助けになります。

移り変わる現象に執着するのではなく、変化を受け入れ、

柔軟に対応する姿勢を持つことが大切です。

また、尊敬すべき人を尊敬することで、

自分自身や周囲の変化に対して理解と受容の心を養うことができます。

歳を重ねても穏やかな人間関係を保っていたいですよね。

年齢を重ねることは、人生の自然な営みです。

移りかわりに執着せず

尊敬すべき人を尊敬する

そうすることで心柔らかくなりますよ。

自分へのいらだちやイライラを抱える前に、

ブッダの教えをお守りにし、これからのヨガライフを楽しんでください。

 

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かをる
東京都内各所で ヨガスタジオ、スポーツクラブと活動をしております。 ヨガのポーズだけにとらわれずに 「みんなで楽しい」 と感じてもらえる雰囲気を大切に。 ヨガが「変化と成長」への起点になればと思ってます。

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