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2022年5月6日

YNYY

現代人とヨガーヨガの8段階入門編ー

少しずつ、ヨガの8支則について深くお伝えしたいと思います。

これはアイアンガー先生の著書『ハタヨガの真髄』より抜粋したものを多く使って、
私なりに現代の方にわかりやすいようにお伝えできればと願って書きます。

少しでも皆様の謎が解ければと願い、この続きが読みたいかたは是非書店、
またはAmazonにてBKSアイアンガー『ハタヨガの真髄』をご参考にしてください。

では。少しづつ、紐解いていきたいと思います。
=アサナの実践のためのヒントと注意=

必要な条件
1)しっかりした土台なくては、家は建たない。人格形成の基盤である。

*ヤマとニヤマの実践がなければ、人間性を高めることができない。
ヤマとニヤマをともなわずにアサナを行うと、それはたんなるアクロバットになってしまう。

2)アサナを行うときに必要なものは、中断することなく規則的に実行するための規律と信念、ねばり強さと忍耐である。

さて。ここでヤマと二ヤマという言葉が出てきました。
ヨガには8支則といって、悟りまでの8つの段階があります。

その、1段階目・2段階目にあたるのが『ヤマと二ヤマ』となります。

 



 

第1段階目ヤマ
全人類に共通している、誰にとっても必要な道徳律。

第2段階目二ヤマ
修練による心の浄化

 




 

第1段階目ヤマのなかには5つにわかれて
1)アヒムサ(非暴力)
2)サティヤ(正直・真実)
3)アステーヤ(不盗)
4)ブラフマチャリヤ(禁欲)
5)アパリグラハ(不貪)

社会・個人に必要な基本的規則と言われています。
この五つがもしも守られなければ
暴力・不誠実・盗み・浪費・貪欲などがはびこると言われ、
これらの悪の根源は
貪欲・欲望・執着の感情で、弱・中・強の度合いがあると言われています。


これらはいずれも『苦しみと無知をもたらすもののみ』
で、前述のヨガの経典スートラの執筆者パタンジャリは
人間の考え方の方向を正すことにより、この5悪の根源を断とうとしています。

では、ここからヤマの中の5つを1つずつ見ていきましょう。

 

 

1)アヒムサ(日本語ではアヒンサー)

暴力を振るわないこと・非暴力

ア=否定・ヒンサー=殺す、暴力。という意味。
単に殺さない。という意味ではありません。

ベジタリアンになって、動物性食物を断つ事とも違います。
これは言葉の暴力や、人の話を聞かない。
さらには、自分自身へ本来は望んでいないことなのにやってしまうこと。
過労や、疲弊も入ります。
カラダが動くからと無理に仕事を続けていたり、断れないことをしていませんか?

暴力は
*恐怖
*弱さ
*無知
*不安
から起こります。

これを制御するために最も重要なことが
『ココロを恐れから解放すること』ココロの再教育をすることが必要で、
無知と推測ではなく探求を信じることを学ぶと暴力は消えていきます。

たとえ話で、ナイフで果物を剝くこともできれば、人を刺すことできます。
問題はナイフではなく、それを使う者のココロに存在する。という真実。
恐れからの解放は浄化された生活を送るもののみに持たされます。

ヨギー(ヨガを行う者)は自己の魂の探求によって自己を浄化していきます。

*恐れは人を苦しめ、麻痺させます。
*人間は未来を、未知のものを、まだ見たことのないものに恐れ、生活の糧を、富を、名声を失うことを恐れています。

最大の恐怖は『死』であるが、ヨギーはカラダを魂が入った神聖な器と知っています。
自己の中に全てをみているので恐怖は去っていきます。

カラダは病気・年齢・老衰・死に影響をうけますが、ココロは影響されません。
ヨギーにとって死とは生に味わいを加えるスパイスであり恐れではなくなります。

実際。私も死ぬことに対して恐怖心がありません。
今死んでも、50年後死んでも、私は満たされていると感じています。
それも、ヨガを行なってきた恩恵だと感じています。

アヒムサに関して、日本人の私から見て、日本人は非常に自己へ対しての暴力があるようにみえます。
それは、単に、働きすぎや、無理をしていることだけではなく、
怠けてしまうこと、活力がわかないこと、他人を気にしていきていること。
というのも、神聖なあなたの魂が入っている器の放棄と私は感じます。
自分自身の器を綺麗に保つこと。
というのは、色々な意味で大切なのが伝わりましたでしょうか。

是非、ご自身への非暴力考えてみてください。

 

 

2)サティヤ(真実・正直であること)

嘘をつかないこと・真実・正直

『真実は神であり、神は真実である』マハトマ・ガンディー

真実は話すことのみに限定されていません。話には4つの罠があります。

1)罵ったり、淫らなことを言うこと
2)嘘をつくこと、
3)中傷したり告げ口すること
4)他人が聖なるものとして守っていることを嘲笑うこと。

『告げ口する人は毒蛇よりも有害である』言葉をコントロールすることは、悪意を根絶することにつながります。
言葉をコントロールすることのできる者は、自己をコントロールする能力を会得した人であり、
その人が話すとき、その言葉は善であり、本物であるので、いつまでも人の心に残ります。

真実に基づいて生きる人が純粋な心で祈れば、本当に必要な物は必要な時、追い求めなくても自然に与えらえれます。
真実に厳しく基づいて生きる人は、何かを求めて特別に行動しなくても、行動そのものがよい結果をもたらします。

それが真実だから。と伝えることが真実ではなく、愛をもって接する言動こそがサティヤ。


3)アステーヤ

盗まない

ただ単に、人から物を盗まないだけはなく、例えば友人との待ち合わせに遅れてしまうこと。
それも友人から時間を盗む。とされます。
間違った管理や、誤用、信託違反なども含まれます。

ヨギーは自己の要求を最小限に止めるよう心がけています。なぜなら本当に必要ではないことを所有するのは盗みと一緒だとみなします。

 

 

4)ブラフマチャリヤ

性的エネルギーを無駄にしない・禁欲

ブラフマチャリヤは独身生活・宗教的学習・自制の事を意味しています。
これは独身を貫かなくてはいけない、出家しなくてはいけないという事ではありません。
全ての法典は結婚を勧めていて、人間的な愛や幸福を経験しないで神の愛を知ることはできず、
結婚や親子の愛は神の愛をしること、幸福になる事、至上の魂と一体になることであり、
妨げになるものではありません。

『まず人目を避けたところで、俗界との交際を立つ練習を始めなさい。人付き合いは保っていなければならないが、それに熱中してはいけない。また仕事、地位の義務を放棄してはいけない。むしろ、結果に関係なくそれらを神の心に近づくための道具といなして遂行せよ。ヨガの方法に従って実行すれば疑いなく成功するでしょう。失敗。成功にこだわらず、自己をコントロールできる者は、出家しなくても家長としての責任を果たしつつ、救いと悟りを得ることができるのである。在家でありながら、ヨガを実行することは、善悪の判断の基準にはならない。他人を守るために罪を犯したのだとしたら、罪に汚されることはないのだ』5章234ー8節

精神生活の向上のために知性を使う。
ブラフマチャリヤとは知恵の灯をともす火種になります。

 

 

5)アパリグラハ

物欲にとらわれない

物欲にとらわれている人は、自分自身を信じる力が足りていなく、
働かずに何かを得たり、他人の行為に甘えて物をもらったりするべきではないとされています。
なぜならそれは精神の貧しさを意味するから。
アパリグラハを守ることにより、生活を質素にし、物がかけても不自由を感じないよう、自らの心を訓練している。
このような生き方をしていると、本当に必要なものが必要なときに自然にやってきます。

現代社会だけでなく、

昔から人間の生活は

ー絶え間ない欲求の混乱
ーそれによる不満
ーそれに対する反応

で埋め尽くされています。

そのため、心のバランスを保つことがほとんどできません。
ヨギーは何事に対しても常に満足できる能力を開発してる。
したがって、心は平和になり、俗世を侵している幻影と不幸の世界を超越することができます。

 

本日はヤマの5つを解説しましたが、これはほんのさわり程度です。
このようなことを学びながら、並行してヨガのアーサナ(体を動かす行い)をも行うことが、自己への探求につながり、社会をよくすることにつながると感じています。

Happiness is found within,

Love Yuka

https://linktr.ee/YukaNewYorkYoga

まずは行動を。

 

 

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Yuka New York Yogaとは ストレスがかかる状況の中で、ストレスに打ち勝ち、自分らしく、自分を大切にパワフルに生きていくことが求められるNY。 パワフルに生きるためには、身体と精神のコンディションを常に整えておく必要性が高く、男性、女性関係なく、年齢が違っても、例え、身体に不自由な点があったとしても、平等な精神。 そんなニューヨーカー達を背景に生まれたのが、NYスタイルとも言える、ヴィンヤサヨガです。 ストレスがあることで、人間が強くなれるように、負荷がかかることで身体も心も強くなっていきます ヨガでは、優しい動きももちろんありますが、普段動かしていない全身の筋肉にしっかりと働きかけ、呼吸(気)を流すことにより、滞ることなく全身の隅々までよみがえらせ、自分自信の身体と心に集中するように導きます。 そして、奥深いところの自分に対面することで、身体も心も整えていくことができます。
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