
2026年8月5日
tomo
本格的な夏が始まり、少し外を歩くだけでも汗ばむ季節になりました。
「汗をかくと、なんだか疲れる。」
「冷房で体が冷えて、外との温度差についていけない。」
「暑いのに、体は重だるい。」
そんなふうに、夏ならではの不調を感じる日も増えてくる頃です。
前回は、夏に向けて “気” を満たすことについてお話ししました。
でも、満たしただけでは、その力を十分に発揮することはできません。
大切なのは、満たしたものを体のすみずみまで巡らせること、、、!
今回は、夏を心地よく過ごすための “巡り” について、一緒に考えてみましょう。
東洋医学では、夏は一年の中でもっとも活動的な季節。
自然界の植物が大きく育つように、人の体も活動が盛んになり、エネルギーは外へと向かいます。
そのため、汗をかくことはごく自然なこと。
体にこもった熱を逃がし、体温を調整するための大切な働きでもあります。
一方で、汗は体を潤す水分や “気” とも深く関わっていて
汗をかきすぎると、せっかく満たした “気” や潤いまで消耗し、疲れやすさやだるさにつながることもあります。
だから夏に大切なのは、汗を無理に増やすことでも、止めることでもありません。
呼吸や血液、水分、そして “気” が体のすみずみまで自然に巡っていること。
巡りがととのうことで、必要な場所へ酸素や栄養がとどき、余分な熱も自然と外へ逃げていきます。
暑さに負けない体は、たくさん頑張ることでつくるのではなく
“巡り” をととのえることから少しずつ育っていくのです。
日々のくらしの中でも、“巡らせる” 意識を少しだけ。
暑い日は、つい冷房の効いた部屋でじっと過ごしたくなりますよね。
でも、長時間同じ姿勢を続けていると、血液や水分の流れは少しずつ滞りやすくなります。
1時間に一度立ち上がって伸びをする
肩を回してみる
少し遠回りして歩いてみる
そんな小さな動きでも、体はちゃんと応えてくれます。
「運動しなきゃ」と頑張るよりも、こまめに動くこと。
それが夏の “巡り” をやさしく支えてくれます。
ヨガでは、呼吸に合わせて全身を心地よく動かすことがおすすめです。
肩や胸をひらく動き、背骨をゆっくり動かす動き、股関節を心地よく動かす動き。
呼吸が深まることで、血液や水分、そして “気” も少しずつ巡り始めます。
たくさん汗をかくことを目指さなくても大丈夫。
呼吸が気持ちいいと感じられるくらいのペースで動くことで、必要なときに自然と汗が流れ、体の熱も心地よく外へ逃がしてくれます。
ヨガは、汗をたくさんかくためよりも、巡りをととのえるための時間。
そんな気持ちでマットの上に立ってみると、いつもとは少し違う心地よさに出会えるかもしれません♡
食事も、“巡り”を助ける大切な養生です。
冷たい飲み物や食べ物がおいしい季節ですが、とりすぎると胃腸が疲れやすくなってしまいます。
温かいお味噌汁やスープを一品添えたり、旬の夏野菜を取り入れたり。
体を冷やしすぎず、ほどよく熱を逃がすことを意識すると、胃腸も元気に働き、“巡り”もととのいやすくなります。
“抜く”
“満たす”
そして “巡らせる”
季節に合わせて、ととのえ方も少しずつ変えていくこと。
それが季節に寄り添う養生の考え方です。
暑さに負けないように頑張るのではなく、その日の体の声に耳を傾けながら、自分に合った過ごし方を選んであげること。
「汗は敵じゃない。巡りがととのうと、夏はもっと心地よくなる!」
そんなやさしい気持ちで、この夏も自分らしいペースを大切に過ごしていきましょう♡