ヨガ情報ニュースサイト・ヨガッコは、ヨガ・ピラティスの学校

sigh

2021年12月24日

saya

お疲れ様と“ため息”のお話

 

「ため息をつくと幸せが逃げる」という言葉。
みなさま耳にしたことがあるのではないでしょうか?
私もよく言われてきましたが、
「なんとなく、ため息で調子を整えている部分もある気がするなー。」
と思っていました。
今回はそのため息についてです。

 

⚪︎意味から考える“ため息”

大人は5分に1回はため息をついているというのも聞いたことがあります。

ため息という言葉を辞書で調べると、
「気苦労や失望から思わず出る大きな吐息。」
とあり、
ストレス社会と言われている今、5分に1回ため息をつくということ、
みんな色々ある中で頑張って生きているなと感じられます。

ですが辞書にはこうもあります。
「感動したときや緊張がとけたときに、思わずでる大きな吐息。」
これは、そんなにしんどい印象はいだきませんね。
自分の中の張り詰めていたものが緩んだ瞬間、
体が楽になる、そんなイメージです。

 

⚪︎状況から考える“ため息”

ため息が出るとき、その前は息が止まっている、または呼吸が浅くなっている状態が多いと思います。
体に入り出ていた呼吸が浅かったからこそ、ふと大きく出てしまう。

緊張したときなどは、それこそ呼吸が止まっていたりもしますね。
ストレスを抱えてるときも、「そういう時は深呼吸してみましょう。」とも言われるぐらいなので、浅くなりがちなイメージができますね。

それでは、そのふとついたため息の後って、どうなるでしょうか。
1度「ハァー」とついてみたら、わかりやすいかもしれません。
ため息が出て行った後の1息目は、いつもより深く吸えると思います。
みなさまどうでしたか?

実は、
ため息は、深呼吸よりも息が深く吐けて、深く吸えるとも言われているんですよ♪

 

⚪︎効果で考える“ため息”

深く吐けて、深く吸えると何がいいのでしょう。
ストレスが溜まっている時に呼吸が浅くなっていく、
そうなると、身体の中が酸素不足になります。
その時、「どうにかしなきゃ!」と働くのが「交感神経」です。
血圧や心拍数を高めて、全身に酸素を届けようとしてくれます。

しかしそれがずっと続くと、体もしんどくなってきます。
リラックスする瞬間も人間には必要です。
その時に働いて欲しいのが「副交感神経」になります。

まるで車のアクセルとブレーキのような関係だとも言われる「交感神経」と「副交感神経」
きちんと切り替えていかないと、体がきちんと休まらなかったり、疲れがとれなかったり、夜眠れなかったりと、いろいろな支障がでてきます。

ため息をつくということは、息を深く吐いて、深く吸えるということ。
これが、心や体をリセットさせやすくし、副交感神経に働きかけてくれると言われているんです。

美味しいコーヒーの香りをかぎ、一口飲んだ後、「フゥー」って大きな吐息がでますよね。
そういうのもため息の一つ。
コーヒーを飲んでリラックスしたからこそ、
身体や心の緊張がほどけたからこそ、でる息です。

 

⚪︎今年も終わるね!で考える“ため息”

ため息って悪いことばかりではないのかなー、と調べながら感じました。
今年もあと数日。
1年間しっかり頑張ってきたからこそ、ちょっとゆっくりしながら2022年へのパワーを蓄えたいところ。
ぜひ、そんな日々の中で“ため息”を活用していただけたらと思います。

「フゥー」「ハァー」と、深く吐いて、その分新鮮な呼吸をたっぷり吸って。
身体や心をリラックスさせなながら、
身体の中の疲れや、心の中のいらないものを身体の外に吐き出してく。
たっぷり取り込む空気は2022年への日々を支えてくれるエネルギーへ。
一つの呼吸法として、試していただきたいなと思います。

 

2021年もお疲れ様でした。
楽しい日々、頑張ったこと、いろいろあると思います。
1年一緒にすごした身体と心をいたわって、リラックス&リフレッシュ。
今年も最後まで、皆様に多くの笑顔が溢れますように。

 

 

The following two tabs change content below.
saya

saya

息をして、体を動かし、伸びていく。その気持ち良さに触れたことが、ヨガを始めたきっかけです。ヨガを通して笑顔になれる日々を届けていける、そんなクラスを目指しています。毎日を少しらくに、楽しく過ごせる、そんな過ごし方も伝えていきたいと日々勉強中です。

Page Top