2025年5月23日
tomo
なんだか体が重だるい、顔や足がむくみやすい、雨の日に頭がズーンと重たくなる、、、
そんなサインを感じたことはありませんか?
東洋医学では、こうした状態を「水滞(すいたい)」といい
体の中の 水のめぐり がうまくいっていないことを意味します。
本来、水(すい)は 体を潤したり、関節をなめらかにしたり、余分な熱を冷ましたり と大切な働きをしてくれます。
その水が滞ると、むくみ、めまい、吐き気、関節の痛み、冷えなど、さまざまな不調につながることもあるのです。
今回は、この「水滞」をやさしくととのえるための東洋医学的なセルフケアをご紹介します。
◆ツボ押しで水の通り道をととのえる
ツボを刺激することで、滞った「水」を流れやすくするサポートになります。
●陰陵泉(いんりょうせん)
ひざ下の内側、すねの骨のふちをたどっていくと、指が止まる少しへこんだところ。
水分代謝を助ける代表的なツボ。
●太白(たいはく)
足の親指のつけ根、土踏まずの少し上あたり。胃腸の働きを整え、湿をさばく働きがあります。
●三陰交(さんいんこう)
内くるぶしから指4本分上、すねの骨のうしろ。女性の体調ケアによく使われる万能ツボ。
ツボ押しは、息を吐きながらやさしく3〜5秒押し、ゆっくり離すのを3セットほど。
お風呂上がりや寝る前がとくにおすすめです♡
水滞の体質には 「脾(ひ)」=消化吸収の働き を助けて、余分な水分をさばく食材が味方になります!
おすすめ食材
はとむぎ・とうもろこし・冬瓜・あずき・白菜・ねぎ・しょうが・陳皮(みかんの皮)
お茶なら、 はとむぎ茶・黒豆茶・プーアル茶 など
控えたいもの
冷たいもの・生もの・乳製品・甘いもの・油っこいもの
→ 水滞を悪化させがちなので、なるべく控えめに◎
ゆっくり噛んで食べ、温かいものを中心にするのが基本です♪
体質や症状に合わせて、水滞のケアに使われる代表的な漢方もあります。
体の内側から“湿”をさばき、胃腸を元気にしてくれるものが多いです!
代表的な処方(ご参考までに、、)
五苓散(ごれいさん):水分代謝がうまくいかず、むくみや頭重感があるときに使われます。
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):体力がやや低めで、むくみや汗をかきやすいタイプに。
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):めまいやふらつき、むくみがあるときの定番処方。
※漢方薬は体質や状態に合わせて処方されるものなので、服用前には漢方専門の薬剤師さんや医師にご相談を、、、!!
「水滞」は、体が出す “ちいさなサイン” の一つ。
毎日の食事やお茶、ツボ押しなど、小さなことからでもケアをはじめられます。
「水」がふんわりめぐりだすと、心もすっきり軽やかに。
天気にふりまわされず、気分よく過ごせる日が、少しずつ増えていくはず♡
次の雨の日は、からだの中の “水の声” に耳をすませてみませんか?