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bpm

2020年4月24日

小笠原 文

音楽のBPMを利用して、自律神経を整えよう!

日常のあらゆる出来事によって揺れ動くこころとからだ。
健康を左右する“自律神経”は正常を保とうとしますが、過度な負担がかかり続けてしまうと“不調”となってわたしたちに知らせてくれます。

このコラムでは、音楽を利用して自律神経を整える方法をご紹介しますので、よかったら日常に活かしてみてください。

 

◯BPMとは

BPM=Beats Per Minute

タイトルにもある「BPM」とは、テンポのことを指しています。
音楽の分野で目にすることが多いと思いますが、他にも心拍数呼吸数にも使われる単位です。

 

○音楽においてのBPM

主に、トレーニングを目的としたCDには【BPM】が記載されているものが多いです。
例えば【BPM60】と表示のあるものは、“1分間に60回の拍数で作られている曲” を表しています。

数字(拍数)が大きくなるにつれてテンポが速くスピード感ある曲になり、小さくなるほどゆったりとした曲になるので、トレーニングの強度や内容に合わせて曲選びの目安にすることができます。

【BPM】が記載されている曲には、“一定のビート(リズムを刻む音)” が含まれているものがほとんどで、テンポが合わせやすく、自然と鼓動がマッチしていきます。

お気に入りの曲を聞いていると、自然に指や足でリズムを刻んでいることはありませんか?それは無意識に何かと合わせようとする、“同調反応”が起こっているためです。

BPMの数値が高くなるにつれて高揚感が増し、心拍数も上がり、交感神経が優位になります。
反対に、数値が低いものはゆったりとした気分になり、副交感神経が優位になります。

この反応を利用して、
気持ちを前向きにしたいときは速いテンポ
リラックスしたいときは遅めのテンポ
を聴くなど、テンポの違いで聴覚を介して、感覚にも影響を与えられることが明らかになっています。

 

◯自分のペースを知ること

まずは自分の通常のペースを知っておきましょう。

わたしたちはひとりひとり異なる速さ(テンポ・リズム・波長・振動数ともいう)をもっていて、
せっかちさんや、のんびりさんなど、それぞれが違うペースで生活しています。
体質によっても速さは変わるので、誰かと比べられるものではありませんし、ベストな速さというのもありません。

自分に合った環境にいられるからこそ、呼吸をしたり考えたり、行動すること、健康に生きていくことができていますが、
もしも異なった環境に置かれてしまった場合、息が詰まりそうに感じることもあるかもしれません。

いつもよりも気が荒く感じてしまったり、反対に、脱力感があったり。
「自分のペースが保たれていない」と感じることはありませんか?

今の自分はどんなペースなのかを、観察してみてください。

 

○BPMを選ぶポイント

健康な大人の心拍数は、だいたい1分間に60〜90回と言われているため、【BPM60】を基本として、希望に合わせた速さの曲を選択すると良いでしょう。
(60回の速さは、時計の秒針をイメージするとわかりやすいです)

※下記参考
【BPM50】:睡眠時のような深いリラックス
【BPM60】:日常生活に最も近い速さ
【BPM120】:トレーニングやワークアウトのピークにピッタリ

今自分はどんな速さを求めているのかは、実際に曲を聴いてみるとわかります。
からだのことはからだが知っているので、
聴いたときに細胞が元気になるような感覚があると、ピッタリマッチしていると思ってほぼ間違いないと思います。
いろいろな速さの曲を試聴してみてくださいね。

 

○聴き方ワンポイント

何かをしながら聴こえてくる程度の、バックミュージックがおすすめです。
いつの間にか、からだがリズムに反応している程度の自然な感じが、意気込まずにすんなりと聴き入ることができます。

 

■ おまけ

すぐに音楽を聴けないときに、BPMを利用した方法をひとつご紹介します。
とても簡単です。

【こころのなかで、1から10までを繰り返し数え続ける】こと。

10まで数えたら、また1に戻ってリピートします。
数えるリズムは、そのときの求める速さでカウントしてみてください。

 

 

 

 

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小笠原 文
【音のヨガ専門講座:https://vende-school.jp/course/unitup_syc/】ハタヨガに音をプラスした、新しいスタイルの「シンギングボウルヨガ」を主に活動中。からだの状態や年齢にかかわらず、幅広い方にもヨガと音楽療法の相乗効果をお楽しみいただけます。 *バンデヨガ・インテグレーション(養成講座)における音のヨガの専門講座『Sound for Yoga(SYC)』創設、講師を務める。 *全米ヨガアライアンス(RYT200)修了、 バンデヨガ・インテグレーション(VYI200)修了、 各種専門講座修了、 シンギングボウルサウンドヒーラー、 yogamusic CD解説ライター .

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