
2026年8月5日
kaworu-かをる
マハトマ・ガンディーの遺したこの言葉は、
キャリアや家庭、自身の生き方について改めて見つめ直す
きっかけになります。
最初にこの言葉を目にした時は、
「今日を大切に生きること」と「学び続けること」を並べた、
素敵な名言だと思いました。
けれど年齢を重ねるほど、その意味は少しずつ変わってきました。
この言葉にどんなメッセージがあり、
これからの生き方にどう影響与えることができるのか
一緒に考えてみて下さい。
若い頃は「もっと頑張ろう」という励ましに聞こえていた言葉が、
今では「本当に大切なことは何だろう」と
立ち止まって考えさせてくれる言葉になっています。
これまでは、家族、子育て、仕事、人間関係など
「誰かのため」「役割を果たすため」に
時間を費やすことが多かったかもしれません。
人生の残り時間を意識し始める50代だからこそ、
「落ち着いたら」と後回しにしてきた
自分の本当の望みに向き合う大切さを教えてくれます。
「いつかやりたい」を「今日やる」に変えるチカラになりました。
「今日が最後かもしれない」と問いかけることで、
自分に合わない価値観を心地よく手放す軸が定まります。
手放す勇気を持つようにもなりました。
私たちは「いつか」という言葉をよく使います。
「余裕ができたら挑戦しよう。」
「時間ができたら始めよう。」
「もう少し自信がついたら一歩踏み出そう。」
でも、その『いつか』は案外やってきません。
もし本当に今日が人生最後の日だったとしたら、
「もっと仕事をしたかった」と思う人は、それほど多くないかもしれません。
・会いたい人に会う。
・感謝を伝える。
・美味しいもの楽しく食べる
そんな何気ない時間を選ぶ人の方が多いのではないでしょうか。
そう考えると、「明日死ぬかのように生きよ」という言葉は、
「焦って生きなさい」という意味ではなく、
「本当に大切なものを後回しにしないで」というメッセージのように感じます。
一方で、後半の「永遠に生きるかのように学べ」は、
一見すると前半とは反対のことを言っているようにも思えます。
人生は短いと言いながら、永遠を見据えて学ぶ。
でも、この二つは矛盾していません。
今日を大切にしながらも、目先の結果だけを求めない。
少しずつ積み重ねていく姿勢こそが、本当の学びだからです。
ヨガを続けていると、この感覚によく出会います。
一回のレッスンで劇的に身体が変わることはありません。
呼吸も、姿勢も、柔軟性も、一日では身につきません。
だからといって意味がないわけではなく、続けることで少しずつ変化していきます。
・以前より呼吸が浅くなったことに気づける。
・肩に力が入っていたことに気づける。
・疲れを無理に隠さなくなった自分に気づける。
こうした変化は、派手ではありません。
けれど、その積み重ねが、毎日の過ごし方を少しずつ変えていきます。
学ぶということは、知識を増やすことだけではありません。
昨日の自分より少しだけ視野が広がること。
「私はこういう考え方しかできなかったんだ」と気づくこと。
「相手にも事情があるかもしれない」と考えられるようになること。
そんな小さな変化も、立派な学びだと思っています。
ガンディーが生きた時代には、人種差別や植民地支配、貧困など、
一人では到底解決できない問題がありました。
現代の私たちにも、同じような感覚になる出来事があります。
気候変動や環境問題。
戦争や紛争。
差別や格差。
ニュースを見るたびに、「私一人に何ができるのだろう」と思ってしまうことがあります。
あまりにも問題が大きすぎて、自分の行動が役に立つとは思えない。
そんな無力感を覚えることも少なくありません。
けれど、ガンディーは「結果が見えないからやらない」という選択はしませんでした。
自分にできることを、一つずつ積み重ね続けました。
大きな変化は、最初から大きかったわけではありません。
一人の行動に共感する人が現れ、その輪が少しずつ広がっていったのです。
これは私たちの日常にも重なります。
これをして何が変わるの?
これで世界を一瞬で変える力はありません。
しかし、それでも、何もしないより確実に前へ進んでいます。
学び続ける人は、「自分はまだ変われる」という可能性を手放しません。
年齢を重ねると、「もう今さら」と思ってしまう場面があります。
それでの年配の方を目の前にクラスをしていると
変化するチカラに年齢はあまり関係ないということを感じます。
60代でも70代でも、呼吸を意識するだけで表情が変わる人がいます。
姿勢が変わることで、歩き方まで変わる人がいます。
「こんな風に変わりました」
「まだ変われるんですね。」
そう笑顔になる表情を見るたびに、
学びには年齢の終わりがないことを教えられます。
だから私は、このガンディーの言葉を
「限られた時間を大切に使いながら、成長することをあきらめない生き方」
と受け取っています。
「壮大なことを成し遂げなさい」と背中を押しているのではありません。
今日できることを丁寧に行い、明日も学び続ける人でありなさい。
そんな、ごく当たり前ですが、
実は最も難しい生き方を教えてくれているのではないでしょうか。
今日できることを一つ選び、
そして明日もまた、「まだ知らないことがある」と思える自分でいたい。
その繰り返しが、自分の人生を少しずつ豊かにし、
誰かの役に立つ一歩へとつながっていくのだと信じています。
皆さんの今後の生き方の参考にしてください。