2015年6月18日
yogakko編集部
サルバンガアサナ。。。それは、「精神を落ち着かせる物で、ヨガの中で最もリラックスした体位」なんて、聞いた事、言った事ありますか?
けど、なんで?
そう教わったから?
それは寂しい。
なので、その先を一緒に見て行きましょう!
血圧が下がりすぎると、脳に十分な血液が届かなくなり、めまいや意識に影響します。
血圧が高すぎると、心臓や動脈壁を圧迫して、高血圧と言われます。
日頃、血圧は、心臓が送り出す血液の量が多いときなどには高くなり、血管が拡張して血液の流れが緩やかなときなどは低くなります。
身体はいつも、心拍数や血液量、血管の太さなどを読み取って、血圧を調整してくれるんですね。
素晴らしい!!!
肩立ちのポーズのときにも同じく、身体の中で血圧は変化していきます。
脳に血液を運搬する、頸動脈。そして、頚動脈洞。
絞め技などで、頚動脈洞反射により、すっーっと、人が気絶してしまう場所です。
首の動脈にあるこの器官が、肩立ちの姿勢のときの血圧の変化をまず検知します。
そして、その血圧を脳へと伝えてくれる神経。
顎を首や上胸部に押し付ける事で、ここが締め付けられ強く圧迫。
脳の繊細な組織が、大量の血液の流入に驚く。
副交感神経経由でセンサー作動!!!
この副交感神経の作動によって、血管が弛緩し、血流が穏やかになっていく。
というワケです。
心臓は、圧力が高いと、ペースを落とすし、低いと、ペースをあげる。
身体が逆さまになると、血液が右心房へと戻る流れが増えます。
通常、重力は頭部から心臓までのわずかな血流量に左右していますが、
からだを逆さまにすると、その読み取る血流量の重力が通常よりはるかに広い領域となり、
血液がこぞっておりて来て、心臓があふれそうになるのです。
よって、一旦圧力は上昇するものの、脳から神経系を通じて心臓に鼓動のペースを落とすようにと命令がくる。
同時にその血液を運ぶ血管も広がるようにとの指示もあり。しかも、副交感神経が働く事で。
・・・ということなんですねっ!
普段の姿勢で負荷のかかりやすい筋肉が解放されることによってゆるんだり、
たまっていたリンパ液が重力にのって流れやすくなったりなどの作用も、リラックス効果を高める理由と言えますね!
ひとつひとつの仕組みを細かくひも解いていくと、改めて人体の素晴らしさを感じます。
このからだを与えられたこと、このからだで日々、生きていることにも自然と感謝したくなったり。
たまにはこうして、からだの中で巡る深い働きに目をむけてみることも面白いですね。
ふー!頭使った〜!
だ・か・ら、サルバンガアサナでリラックスしよっと!