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2025年3月7日

かをる

自己肯定感を育む – ヨガの智慧に学ぶ「自分褒め」のすすめ

私たちの日常生活において他者を褒めることはよくありますが、
自分自身を褒めることには抵抗を感じる人が多いのではないでしょうか。

しかし皆さんだからこそ
日々、自分自身を認め、褒める習慣を始めてみませんか。
そうすることで自分にOKサインを出すことができ、より豊かで、心地よいものになっていくと思います。

ヨガ哲学を取り入れてみよう

ヨガの教えでは、「アヒンサー(非暴力)」という概念があります。
これは単に生き物を傷つけないというだけでなく、自分自身への暴力も避けるという意味を含んでいます。
自己否定や自己批判もまた、心への暴力となり得るのです。

ヨガでは「サントーシャ(満足)」という概念も重要視されます。
これは現状への満足や感謝の心を意味します。
自分を褒めるという行為は、まさにこのサントーシャの実践といえるでしょう。
それは単なる自己満足ではなく、自分自身を無条件に受け入れ、認めることを意味します。

「プラティパクシャ・バーヴァナー」というヨガの教えがあります。
反対側から物事を見るということです。
これは、否定的な思考パターンを意識的に肯定的なものに置き換えていく実践です。

自分に対して否定的な態度を取り続けると、それは必然的に周囲の人々や物事に対する見方にも影響を及ぼします。
しかし意識的に自分を褒め、肯定的な思考を育むことで、この負の連鎖を断ち切ることができます。

「アパリグラハ(不貪)」の概念は、他者との比較や執着から解放されることの重要性を説きます。
自分褒めを実践する際も、他人との比較ではなく、ありのままの自分を受け入れることが大切です。

このようなヨガの実践を重ねることで、ヨガが説く「サットヴァ(純粋さ、調和)」の状態に近づいていくことができると解かれています。
幸せを感じやすくなることですね。

しかし、サットヴァの状態は常に変化をします。
なので日常で褒める意識を持ち合わせおくと良いでしょう。

「自分褒め」の実践

多くの人にとって、「自分を褒める」という行為は不慣れなものかもしれません。
しかし、特別な成果や目覚ましい達成に限定する必要はありません。
日々の生活の中で、当たり前のように行っている些細な行動や習慣にも、実は褒めるべき価値が隠れています。

自分褒めを実践する際の重要なポイントは、無条件の受容です。
他人との比較を避け、「これくらいのことで」という思考に陥らないことが大切です。
良い悪いの判断基準を設けず、ありのままの自分を認めることから始めましょう。

効果的な自分褒めのアプローチとして、以下の3つの視点が挙げられます。

・結果だけでなくプロセスに注目する
・他者との比較ではなく、過去の自分との比較に焦点を当てる
・日常的に無意識で行っている当たり前の行動にも目を向ける

具体的な褒めポイントとしては、誰かから感謝された経験、見返りを求めない純粋な行動、その日に起こった出来事などが挙げられます。
これらを声に出して褒めることで、より効果的に自己肯定感を高めることができます。
耳から入る音声としての褒め言葉は、心により深く響くものです。

必ずしも具体的な出来事に基づく必要はありません。
「今日もよく頑張った」「いい一日だった」といった抽象的な言葉でも構いません。
就寝前のひとときに、その日の自分を労う言葉をかけることは、心の健康維持に大きな効果をもたらします。

本当に褒めてあげられるのは自分だけ

この「自分褒め」は特別な技術や知識を必要としない、誰にでも始められるシンプルな習慣です。
何かを達成した後だけでなく、新しいことに挑戦する前に自分を励ます言葉をかけることも自己肯定感を高める有効な方法となります。

私たち一人一人の努力の過程は、本人にしか分からないものです。
だからこそ、結果にとらわれすぎず、その過程での頑張りを認め、褒めることが大切なのです。

このような自分褒めの習慣を取り入れることで、日々の生活がより楽しく、前向きなものに変わっていきます。

季節も巡り、新たな気持ちで何かを始める際のエネルギーに変わりますように。

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東京都内各所で ヨガスタジオ、スポーツクラブと活動をしております。 ヨガのポーズだけにとらわれずに 「みんなで楽しい」 と感じてもらえる雰囲気を大切に。 ヨガが「変化と成長」への起点になればと思ってます。

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