2016年1月1日
小笠原 文
新しい年。2016年。
『今年の抱負』や『目標』『がんばること』など
新年を迎えるにあたり、多くの人が口にすると思います。
その言葉。
こうして日本語を話すわたしたち。
古来から『良い言葉は吉事を招き、悪い言葉は凶事を招く』と言われ、
その発した言葉通りのことが起こると信じられていました。
お釈迦さまの言葉にも
と残しています。
日本語の数の数え方で『ひい ふう み よ・・・』とありますね。
それも実は、とても強い言霊が込められています。
宇宙太初からの根源的生命の言霊。気枯れの回復。どんな災難からも守ってくれる。死者が蘇るほどの
力がある。と伝えられています。
他にも【ひふみ祝詞】【いろはにほへと】等があり、どれも言葉に含まれる魂を最大限に引き出す流れやパワーが込められています。
50音のひとつひとつにも意味があり、
『あ』は、『森羅万象あらゆるものが現れ出る兆し』
『い』は、『暖かな日差しを受け大地に生える生物が活きを吹き返す兆し』
などがあります。
昔から言霊の観念は日本では『祝詞』、東洋では『経文』、西洋では『聖書』に込められ後世に伝えられました。
『祝詞(のりと)』とは、神主さんが神様に申し上げる言葉です。
初詣に行ったときに、すこし耳を傾けてみるのもいいかもしれませんね。
これは「清音(せいおん)」と呼ばれ、清い音という意味です。
母音の「あ・い・う・え・お」は、
口を開く動きだけで発せられる音。
51音のなかで最も強くエネルギーがのる音。
ともされています。
こころのない言葉や汚す言葉を発すれば、それもまた現実に起こってしまいます。
こころを込めて言葉に敬意をはらい発すれば、正しいかたちで引き寄せることができます。
日本語というきれいな言葉を話せるということ。
言葉にのせて、口から発せられたエネルギー。
思いはカタチとなり、すべて自分へと返ってくる自然の流れ。
“言霊の幸ふ国” に生まれたわたしたち。
言葉に感謝の意を込めて、より幸多き毎日となりますように。