みなさん、普段何気なく使っている言葉。
言霊という言葉があるように、言葉が人生に与える影響はとても大きいものですよね。
皆さんはどれだけ「言葉」を意識をしたことありますか?
言葉の力とは
古代インドでは言葉を特別なものと考えていました。
言葉は単なるただのコミュニケーション手段ではなく、
世界を作り出す魔法のようなものだと信じられていました。
言葉には霊力がある、実現力があると考えられていたのです。
古代インドにおける宗教の一つであるバラモン教。
バラモン教の儀式では、正確な発音と詠唱が非常に重要視されました。
この儀式に使われていたのがサンスクリット語。
神々に対する祈りや捧げ物の儀式では
サンスクリット語が不可欠でした。
正しい詠唱を通じて、神々とのコミュニケーションが成功し、
儀式が効果を持つと信じられていました。
「バラモン(祭司)が正しく儀式をおこなったから秋が来るんだ」
など、言葉が自然を支配すると考えられていたそうです。
言葉の重みが増しますね。
ヨガに生かされる
サンスクリット語は詩的な構造や美しい音韻のリズムがあります。
古代インドの賛歌やマントラは、言葉以上の意味を持ち、
美しいリズムや言葉の繰り返しの中に深い精神的なエネルギーが込められているとされています。
心と体を整える力を持っているんです。
クラスでもサンスクリット語がいたるところで登場します。
アーサナの名前、呼吸法、そしてマントラなど、
サンスクリット語が使われる場面はたくさんあります。
特に、アーサナ名。
単なる「動き」を示すものではなく、
その背後にある象徴的な意味や古代インドの神話とのつながりを含んでいます。
このことを意識すると
アーサナの精神的な意味をより深く感じ取ることができるのではないでしょうか。
言葉の持つ力を知り、それを正しく伝えることで、
参加者さんたちの内面的な変化を促す手助けができそうですよ。
大切に受け取って、伝えていくこと
古代インドでのサンスクリット語と同じように
私たちが今、発している言葉もとても強い力を持っています。
なので、ヨガの先生にとって、言葉選びはとっても大切。
「できるよ」「一緒に呼吸を感じてみよう」といった言葉で、
参加者さんを励まし、安心させることができます。
私たちの言葉は世界を作る力を持っているんです。
あなたの一言が世界を少しずつ変えていくかもしれません。
インストラクターとして、どのような言葉を届けるか
考えてみると良いと思います。
ヨガの時間に使う言葉を大切に選ぶことを考えてみてください。
皆さんの経験がもっと豊かになりますよ。
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