2016年8月28日
haruka
よく一緒にいる友だちや、毎日一緒に過ごす同僚と、生理の日程が近づいてかぶる…という現象に出会ったことはあるでしょうか?
実は、私自身あるのです。同僚と、最初10日ほど生理日が離れていたのに、数ヶ月たつうちに徐々に近づき、完全に日程が重なったのです。重なったあとは、ずっと重なったまま続きました。
なぜこのようなことが起きるのでしょう?実はこの現象、れっきとした理由があります。
女性の性周期は、「体臭」と深い関係があります。脇の下や陰部に「アポクリン腺」という汗腺があり、強いにおいを出しているのです。
このにおいの成分がフェロモンとして働き、生理を伝染させると言われています。
この生理が伝染する現象を、「ドミトリーエフェクト」と言います。日本語に訳すと、「寄宿舎効果」です。
アメリカで、共同生活を行う寄宿舎でこの「生理が伝染る」という現象が頻繁に確認されたため、この様にネーミングされたのです。
そもそもフェロモンとは、体内で生成されたあと、体外へと分泌される物質です。(ホルモンと混同しがちですが、ホルモンは体外へは分泌されません。)そして体外へと分泌された後、これを受容した同種の別個体の行動や生理的反応に影響を及ぼすのです。(※犬や猫など、他種のフェロモンを感じることはできません。)
本来フェロモンの役割は、他の個体(仲間)を集めたり、身の危険を知らせたり、異性をひきつけたりすることです。
フェロモンについては研究が色々となされている最中ですが、初めて人間から発見されたフェロモンが、ドミトリーエフェクトを引き起こす「月経周期動同期フェロモン(性周期同調フェロモンとも呼ばれる)」なのです。
ちなみに、生理は伝染しても、「生理痛」までは伝染りません。生理痛は個々の骨格や体質、生活習慣やストレスで変動するものなので、”伝染る”ということはないのです。
もしまわりにいる女性同士で生理日が近くなってきたら、「ああ、これがドミトリーエフェクトなんだな~」と思うと、少しおもしろいですね。
ぜひ、ちょっとした雑談に活用してみてくださいね。