2016年10月2日
haruka
ヨガをやっている方、ヨガが好きな方は、色々なところで「ヨガの効果」を目にしたことがあると思います。
代謝があがる、痩せる、冷え性が改善する、自律神経が整う…
確かにヨガには多くの効果が期待できますが、今回はあまり取り上げられない「骨力UP」について触れていきます。
女性の方は、閉経後、骨密度が大きく減少することはご存知でしょうか?
骨は、常に壊しては作られるという「新陳代謝」を繰り返しています。閉経によって、「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンが減ると、骨を壊す「破骨細胞」の作用が活発になります。
反対に骨を作る「骨芽細胞」の働きが追いつかなくなってしまい、20~30代で最も高くなる骨密度は、閉経後10~15年間で20%程度減少します。それに加え、出産を経験した女性はより骨密度が減少しやすいとも言われています。
骨密度の減少によって現れる病気が、有名な「骨粗鬆症」です。この病気は想像以上に実はやっかいです。ちょっと転んだだけで骨折したり、知らない内に背骨を骨折していて腰が曲がってしまったり、といった現象が出てきます。さらには大腿骨という足の付根を骨折することも多いですが、こうなると将来寝たきりに…ということになりかねません。
では骨を守るために、何ができるのでしょうか?実はヨガは、骨を強くするのにとても有効な方法なのです。
骨は負荷がかかると強くなる、という性質があります。ヨガは自分の体重を使って、安全に骨に負荷をかけることができるのです。
たとえばチャイルドポーズを例にとって見てみましょう。これは上半身の重みを使って足の付根(股関節)や大腿骨に、適度な負荷をかけることができます。
あるいは、基本のバランスポーズである木のポーズ。片足立ちになることによって、支えている方の足に自分の全体重をかけ、足の骨に適度な負荷を与えています。
このように、ヨガのポーズはほぼ全て、どこかしらの骨に働きかけていると言えます。
でも、例えば「忙しくてスタジオにしばらく通えそうにない」「体調がすぐれずあまり激しい運動はできない」なんていうときもありますよね。
そんなときは、日常生活で少し工夫してみて下さい。
例えばいつもより重いリュックを背負って出かける、やや速歩きのウォーキングをする、その場で両足でジャンプをしてみる…
こんなふうに、いつもより”少しだけ”負荷を加えることを意識するだけでOKです。
運動に加えて、カルシウムやビタミンD、ビタミンKなどを食事で多めに取り入れるとより効果的です。※カルシウムは摂取しただけでは意味がありません。ビタミンがないと、体には吸収されないのです。
ヨガと食事で、閉経後もしっかりした丈夫な骨を維持していきましょう!