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2017年6月7日

伊藤香奈

自信と、過信と、評価のおはなし

今日は私の友人2人のエピソードから、自信と、過信と、評価のおはなしをお届けします。

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◆過信する若造A君
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私の友人に、写真家のA君という男性がいます。

彼は、職場では若手で、周りに育ててもらいながらも、なんやかんややらせてもらい、期待してもらい、
「忙しいんだよねー」と言いながらも、その状況がまんざらでもない様子です。

私は、彼の頑張りは応援していますが、彼の作品については、
そこまで感動するわけでもなく、まぁまぁ普通なんじゃないかと思っていました。

ある日、彼と写真の話になり、

「写真ってセンスも絶対あるよね。
勉強してもできる人とできない人がいると思うから、A君はセンスあるよね」
と言ったところ、

「そこだけは、自信あるんだよね!」
と、軽く自慢げに、そして褒められたことを嬉しそうに言いました。

その時、
私は内心、ちょっとだけ

謙虚さがないなー
過信しすぎてない?

と思ってしまいました。

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◆自信のあるBさん
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そして、また別の日に、ベテランのスポーツインストラクターのBさんと話をしました。

その人は、自分の仕事について、

「自分のサービスは、自分の経験から出て来るものだから、
そこをお客さんのニーズに合わせてブラす必要はないと思うし、
それは過信ではなく、自信とプライド持ってるから。」

と言っていました。

私は、まさに軸がしっかりした、ブレない人だなーと、関心しました。
尊敬しました。

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◆過信か自信か。誰が決めてる?
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そこで、ふとA君との会話を思い出しました。

A君は過信で、
Bさんは自信。

そう”判断”していたのは、『自分(自分の物差し)だ』と気づきました。

判断基準は、ワタシ。(世界基準、世間基準でもなんでもない!)

ただ、”いち”カメラマン(若手で、私より年下)と、”プロ”インストラクター(年上で活躍している)
というだけで、

私が評価をねじまげてしまったのだ、
と気づきました。

A君は、謙虚さを忘れて過信している若造ではなく、
自分の仕事にプライドと自信を持って、取り組んでいる、
すばらしい人間でした。

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◆ヨガの中の、評価。
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さて。
「ヨガ」においては、どうでしょうか?

自分のねじまげた評価を持っていないでしょうか?

●長くヨガを実践していると偉い。
●すごいポーズが出来る人は、尊敬できる。
●ヨガインストラクターは、悩みもなく、人生ハッピーに過ごしている。

などなど。

それは、自分に対しても同じこと。

●ポーズができない自分は、はずかしい。
●カラダが固いから、はずかしい。
●インストラクターに憧れているけど、キレイじゃないし、やせてないし、むり。
などなど。

自信を持っていいところ、それは過信ではない、と信じるところも、
あっていいと思います。
(その上で、でもまだまだです!という謙虚さとのバランス!)

無駄に、”自分の間違った基準”で、自分の評価を下げていないか、
もう一度、自分を見直してみてあげてはいかがでしょうか。

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伊藤香奈

伊藤香奈

身体を動かすことが好きでフィットネスジム等に通う中、ヨガを始める。ハワイで指導者養成講座を卒業後は、OLとして働く傍ら、プロスポーツチームや企業でヨガクラスを受け持つ。 現在は、企業研修の講師として、働く女性のキャリアサポートを軸に、ヨガやマインドフルネスを企業に提案する企画にも参画中。 サーフィンやSUPもこよなく愛し、海xヨガのナチュラルライフスタイルを過ごしながら、日常やキャリアを積んでいく中で、ヨガの哲学を活かすことを追求し続けている。

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