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2016年3月17日

かをる

痛みを知ろう

::そもそも痛みってなに??::

チクーン!ズキーン!!アウチ!!! 誰でもありますよね、イテテ体験。

イメージつきやすい痛みです。

これに対して 肩が張る 腰がだるい 座ると腰回りがズーン・・・ どちらかというとぼんやりした痛み。

クラス参加者の方に多く相談される悩みではありませんか? このぼんやりとした痛み。

本人にしか理解できないこれらの痛みを私たちがどう解消してあげれるか・・

何がどうしてこの痛みが生じているのか、

そのメカニズムを知って少しでも寄り添ってあげましょう。

::受容器には2つ::

痛みの刺激は全身の各所に備わっている受容器の一部分が感じとり、

その情報を受容器が電気信号に変えて中枢に伝えます。

【受容器】には

高闘値機械受容器
ポリモーダル受容器

とがあります。

「高闘値機械受容器」は皮膚上に存在

比較的共有できるチクッ、ズキン、アウチ!といった場合の痛みは 高闘値機械受容器の担当。

 

「ポリモーダル受容器」は皮膚だけでなく 筋肉・筋膜・骨膜にも存在し、

より多くの刺激に反応する受容器をもっています。

皮膚への刺激だけでなく 炎症・水素イオン・温度

さまざまな刺激に反応する受け皿がたくさんあります。

本人が自覚できないレベルの痛みまでも感知していて、

それがあるレベルを超えたところで初めて痛みとして自覚される場合もあります。

放っておいたらなんだか痛くなってきたというヤツです。

共有度が低く、言い難いズーンとした腰の重だるい痛みや、

どよーんとした肩の張り、凝りといった感覚はポリモーダル受容器の担当というわけです。

痛みの種類で受ける受容器が違うんですね。

::伝える神経線維も2つ::

受容器が2つの種類があるように 受容器から痛みの情報を受け取って

脊髄や脳に伝える神経線維も2種類あります。

【Aδ(デルタ)神経繊維】
【C神経繊維】

それぞれの役割は・・

Aδ(デルタ)神経繊維 ⇒ 高闘値機械受容器でキャッチした痛みを伝える

C神経繊維       ⇒ポリモーダル受容器でキャッチした痛みを伝える

Aδ(デルタ)繊維はキャッチする痛みは緊急を要するであろう痛みなので 即座に伝えていきます。

目的地にひとっ跳びヘリコプターって感じ。

C繊維はあまり緊急性を要しない痛みを伝えていくので、

高速道路を走るトラックって感じ。

このトラック、 のんびりのみならずサービスエリアに立ち寄り、

ご当地の美味しいものを食べたり、休憩をしたり(笑)

 

神経伝達

 

たとえば中脳や延髄といった痛みを抑えるターミナルに寄り道することで、

βーエンドルフィンなどの鎮痛物質が分泌されて、

痛みが抑えられる事がある。

またC繊維の特徴として、

末梢から脳へと一方的に上方に信号を伝えるだけでなく

一部をくるっと逆行させて末梢に伝えることが分かっています。

すると、

末梢で血管が拡張したり炎症が広がって血行が促進され、

問題の部分の症状が改善することもあります。

自力で痛みを抑える歓迎すべき寄り道。

ですが問題も・・

情動にかかわる視床下部に痛みの信号が伝わると、

気持ちが落ち込んだりイライラするといった

感情の変化がおこることがあります。

ちょうっちゅう寄り道をしているうちに、痛みと情動がシンクロし、

大脳はこのふたつが関係していると記憶してしまいます。

で、落ち込むと腰が痛む 腰が痛むと落ち込む

心因性の痛みのシステムはこんな感じ。

さらに、さまざまな場所に情報が寄り道すると、

他の部位からの情報と混線してしまい

脳はオリジナルの情報を見誤ってしまうこともあります。

腰が原因なのに足が痛む という状態に陥ってしまいます。

 

カラダの不調は心を不安にさせます。

痛みはそこにばかり意識が向いてしまいます。

ゆったりとした呼吸で心を落ち着かせることで

感情によって引き起こされた痛みを解消できそうですね。

体のあらゆる箇所に働きをかけるアサナーで

本当に痛みを引き起こしている部分に有効なストレッチや筋力アップがされ、

痛みを緩和させられそうですね。

自分のカラダをのんびり景色を見ながらか、

美味しいものをほおばりながら走行している イタミくん。

そう思ったら痛みと上手に付き合えそうではないですか?(笑)

そんなことをお伝えして

少しでも快適な生活が過ごせるように

できたらいいですね。

 

 

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東京都内各所で ヨガスタジオ、スポーツクラブと活動をしております。 ヨガのポーズだけにとらわれずに 「みんなで楽しい」 と感じてもらえる雰囲気を大切に。 ヨガが「変化と成長」への起点になればと思ってます。

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