あっという間に年末!!あと少しで今年もおしまいです。
さて、今回のテーマは【お屠蘇】
お正月にいただく、お屠蘇。
どんなものが入っていて、どんな効果があるの?
きょうはそんなお話。
お屠蘇ってなーに?
お正月に無病・長寿を願って飲まれる
お屠蘇の由来は、「蘇」という悪鬼を屠る(ほふる=打ち負かす)という説や
邪を屠り(ほふり)生気を「蘇生」させるという説などがあります。
【お屠蘇を飲む】というと、単に日本酒を飲むことを指す場合もありますが、
本来の
お屠蘇は
「屠蘇散(とそさん)」と呼ばれる5~10種類の材料を配合したもの を漬け込んだお酒のこと。
唐の時代の中国から伝えられ、平安貴族の正月行事に使われていたものだそうです。
中身はどんなもの?
ここでは
屠蘇散の中身、そして漢方の視点からの効果をご紹介していきます。
●白朮(ビャクジュツ):オケラやオオバナオケラの根茎を乾燥したもの
⇒ 利水、健胃
水分の代謝や消化器系をととのえるのに◎
お正月の食べ過ぎ・飲みすぎにも良いですね~
●山椒(サンショウ)
⇒ 腹部の冷え、痛み、下痢
寒さからくる腹痛に効果的!
●桔梗(キキョウ):キキョウの根を乾燥したもの
⇒ 喉の痛み、咳、声枯れ
冬の乾燥から喉を守ります
●肉桂(ニッケイ)、桂皮(ケイヒ)≒ シナモン
⇒ からだをあたためる
●防風(ボウフウ):セリ科、ボウフウの根
⇒ 発汗、発散、消炎
抗ウイルス作用もあるので、風邪対策にもばっちり
●
陳皮(チンピ):みかんの皮
⇒ 理気、お腹の張り
香りの力で気めぐりをうながします、健胃作用も◎
冬の時期にぴったりなお屠蘇
こうしてみてみると、
【お屠蘇】って寒い冬を乗り切るために
ぴったりな食薬がぎゅっと詰め込まれたものということがわかりますね。
屠蘇散は、今の季節スーパーなどで手に入ったりもするので
ご自宅で
お屠蘇を作ってみるのも良いかもしれません^^
さあ、いつもの生活に漢方をちょっと足して、ご機嫌な毎日を過ごしましょう♪
それでは、素敵な年末年始をお過ごしください!
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漢方や子育てに関するコラムを書いています!
会社員としての日常や、産前産後、肉体的にも精神的にもヨガに助けられた経験から、ヨガを学びはじめました。
からだも心もほぐれていくような「自分とむきあえる」クラスを目指しています。
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