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2025年7月25日

かをる

心がゆらぐ時に効く「内なるメンター」

日々過ごしていく中で、今の自分に迷ったり

仕事に停滞感を感じることがあると思います。

クラスを受け持っているインストラクターの方に至っては

きっと日々の実践の中で様々な疑問や課題に直面していることでしょう。

「これでいいのだろうか」

「もっと成長したい」

「生徒さんにより良い指導をしたい」

このような想いを抱きながらマットに立つ日もあるかもしれません。

どのようにしてその壁を乗り越えていますか?

メンターとは?

そんな時、頼りになるのが「メンター」の存在です。

メンターとは、主にビジネスや教育の現場で使われる言葉で、

「指導者」や「助言者」を意味します。

具体的には新入社員や経験の浅い若手社員に対して

経験や知識をもとに助言・指導を行い、成長や精神的サポートをする

先輩社員や有識者を指します。

ですが、多くのヨガ養成講座では、

卒業後の継続的な成長を支える「メンター制度」が整備されていないのが現状です。

しかし、そのような環境に恵まれていなくても、

個人で「メンター制度を受けているかのような成長」を

実現することは十分に可能です。

あなたが一人でも確実に成長し続け、

同時に指導者としての自信を深めていくための具体的な方法を提案します。

成長の土台「内なるメンター」という概念

ヨガの教えの中に「スヴァディヤーヤ(自己探求・読誦)」という概念があります。

これは、外側の学びを通して内側の智慧を育てていく実践を指します。

メンター制度の本質もここにあると考えることができます。

優れたメンターは、答えを与えるのではなく、

私たちの内にある答えを見つける手助けをしてくれます。

つまり、「内なるメンター」を育てることができれば、

外部のメンターがいなくても持続的な成長が可能になるのではないでしょうか。

では、具体的にどのようにして「内なるメンター」を育てていけばよいのでしょうか。

実践的な成長戦略・3つのステップ

1:メンター的存在を「自分でつくる」

まず、直接的なメンター関係を築くことから始めましょう。

あなたが心から尊敬するヨガ講師に、勇気を持って声をかけてみてください。

「継続的に学ばせてください」という素直な気持ちを伝えることで、

非公式なメンター関係が始まることがあります。

正式な制度がなくても、「学ばせてください」という真摯な姿勢があれば、

多くの先輩指導者は快く応じてくれるものです。

あなたの成長への真剣さが、新たな扉を開くきっかけとなるでしょう。

2:複数のロールモデルから学ぶ

次に、書籍、ブログ、音声配信、SNSなどを通じて、

「この人の在り方、伝え方に共感する」と感じる指導者を

数名ピックアップしてみてください。

そして、日常的に次のような問いを自分に投げかけてみるのです。

「この人なら、今の私にどんな声をかけるだろう?」

 「この状況を、あの先生はどう捉えるだろう?」

このような思考の繰り返しを続けることで、

様々な視点を内面化し、自分なりの指導哲学を築いていくことができます。

これは、ヨガ哲学でいうところの「スヴァディヤーヤ」の現代的な実践でもあります。

会ったことがなくてもその生き方や考え方に感銘を受けたなら「メンター」になります。

主に歴史上の人物や、企業の経営者などがその対象です。

あなたのメンターは意外と身近にいますよ。

3:ジャーナリングで内省を深める

自分自身との対話の時間を設けましょう。ジャーナリング(書く瞑想)を通して、

「今の自分に必要な問い」を設定し、丁寧に書き出してみてください。

「最近のクラスで印象に残ったことは何だろう?」

「参加者さんの反応から、私は何を学んだだろう?」

「今月チャレンジしたいことは何だろう?」

「尊敬する○○さんなら、この状況をどう見るだろう?」

このような内省を重ねることで、外部からのアドバイスに頼らずとも、

自分の中に確かな指針を育てることができます。

これが「内なるメンター」の正体なのです。

自信を育てる日々の実践

成長と共に育まれる自信は、一夜にして身につくものではありません。

日々の小さな実践の積み重ねが、確固とした自信の土台となります。

成長が創り出す波紋効果は絶大です。

ヨガインストラクターとして成長し続けているあなたの存在は、

想像以上に多くの人に影響を与えています。

あなたが真摯に学び続ける姿勢は、参加者さんたちにとって

「成長することの美しさ」を体現するロールモデルとなっています。

あなたが自分自身と向き合い、内省を深める様子は、

参加者さんたちにも「自分と向き合う勇気」を与えているのです。

本気で仕事に取り組んだりいろんなことにチャレンジして人生を楽しんでいれば、

それが自分の輝きとなって現れるはずです。

その輝きが誰かにとっての「メンター」となり得れば、

そんな嬉しいことはありませんよね。

一人ひとりの成長が、やがて大きな波紋となって広がっていく

—これこそが、ヨガが持つ本来の力だと考えます。

制度やシステムに頼らずとも、「姿勢」と「問い」があれば、

誰でもメンター制度の恩恵を得ることは可能です。

そして何より重要なのは、あなた自身が既に素晴らしい資質を持っているということです。

丁寧に学びを深めていこうとするあなたの姿勢、

参加者さんのことを真剣に想うあなたの心、

より良い指導者になりたいと願うあなたの意欲

—これらすべてが、やがて誰かの「メンター」となる力の源泉なのです。

成長の道のりには終わりがありません。

あなたの光が、多くの人の心を照らし続けますように。

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東京都内各所で ヨガスタジオ、スポーツクラブと活動をしております。 ヨガのポーズだけにとらわれずに 「みんなで楽しい」 と感じてもらえる雰囲気を大切に。 ヨガが「変化と成長」への起点になればと思ってます。

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