2015年1月23日
ゆきゑ
ヨガのティーチャートレーニングで必須となる身体解剖学。
各アサナがどの様に身体のパーツ、特定の筋肉や骨を使っているのか、影響を与えるのかなどを捉えるために重要ですよね。
ヨガの語源の由来は、古代インドのサンスクリット語で「繋ぐ」。そこからヨガとは「つながり」「統合」を意味するようになりました。
ヨガの練習が、身体、心、精神、そして魂の統合を目指すものであることは皆さんもご存知のところです。
身体を物質的なものとすると、目に見えない心や精神、魂というのはエネルギー的なものと言えますね。
クンダリーニヨガでは、このエネルギー的な領域を「ヨガ的解剖学」で定義しています。
そのクンダリーニヨガのヨガ的解剖学によると、「人間には10の体」があります。
その内のひとつである身体を物質的体とすると、あとの9つはエネルギー的体です。「オーラはそのエネルギー体」のひとつにあたります。
電磁的というとちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、光は電磁波の一種だといえば身近に感じられませんか。
赤外線や紫外線を含む太陽光。私達の目に色として感知される可視光線は、380nmから780nmの周波数を帯びた電磁波です。
オーラも光や色を現しています。
生き生きしている人を”輝いている”、神々しい人を”後光がさしている”などと表現しますね。それはまさに、その方のオーラの状態そのもの。
私達の祖先は、実はオーラを感じ、言語化していたようですね。
目の詰まった編み目のような電磁的素粒子が、何層にも重なって構成されています。
光と同じく周波数の振動があり、その光の波が編み目を作り出します。
オーラの光の編み目は、遺伝子的要因、外観、人生経験、環境の組み合わわせによって、私達各々の個性を映し出します。感情、思考、精神状態なども波動として編み目を変化させます。
つまり、オーラは私達自身をありありと現しているのです。
あらゆる形態と種類のエネルギーとの交流や交換が、エネルギー体内で行われます。
握手、ハグ、キス、行列に並んだり、満員電車の押し合い。私達は毎日の生活の中、色々な形でオーラを触ったり、感じたりしています。
あるいは海岸を歩いている時、私達はオーラを通し、砂浜、海、風などあらゆる自然のエネルギーを吸収してます。
オーラがしっかりしていると健康で生き生き、自分の道を歩めます。どんなネガティブな環境にあっても影響されず、病気からも身を守ってくれます。
オーラはここでフィルター的役割も果たします。
強いオーラは私達を高揚してくれます。
オーラの輝きはチャンスを引き寄せ、シンクロニシティの共鳴に同調してゆくことができます。
オーラは私達の動く広告塔。
いかなる時もあなたが何者であるかを発信しています。
それゆえ、人生における経験を広げる為にあなたが必要な様々なものや人との出会いを引きつけるのです。
あなたが進歩すれば、あなたのオーラは進歩します。あなたが後退すれば、あなたのオーラも後退します。
オーラは真実のあなたを忠実に反映します。
エナジーヒーリングでは「人間のオーラは7層ある」という説が一般的です。
身体に近いところが最も密度が濃く、身体の輪郭に沿う様に密着しています。外側の5層から7層に行くに従い密度は薄くなり、その分、電磁的波動が高くなります。
身体に近い4つの層は身体に直接的繋がりがあります。生命力としてのエネルギー源でもあり、命の終りとともに完全に消滅します。
オーラの4層目は精神的な世界に繋がる架け橋でもあります。
そして5層目から7層と電磁的波動が高くなるに従い、精神的な領域との繋がりが深くなります。
その高い波動のオーラへと意識を合わせると、身体を越えた領域を実感してゆけます。
外側のオーラは卵のような楕円形をしています。7層目は外壁としても機能し、頑丈で弾力性に富んでいます。
オーラが完全に発達していると2mくらいの大きさになると、クンダリーニヨガでは述べています。一般的なサイズは大きくて1.2mくらいです。
人間、動物、植物、鉱物、地球、さらには私達を構成する原子ひとつひとつも、ちいさなオーラを持っています。
私達人間は、自分のエネルギー場であるオーラを増強したり、その微細なエネルギー場を感じ、調整することができます。
それは特別な能力ではなく、私達ひとりひとりが授かった素敵な贈り物。
生命力の源クンダリーニに特化したクンダリーニヨガは、エネルギー体に働きかけるエクササイズがたくさんあります。
その中でも腕を動かすエクササイズは全て、オーラを浄化し、そのエネルギー体を活性化します。
ダウンフェイスイングドックのアサナ、アーチェリーのアサナなども、オーラに働きかけてくれます。
そして全てのスタイルの瞑想は、オーラの浄化と活性を促します。
ヨガを練習するなかでオーラを意識してゆくと、エネルギー体であるオーラやチャクラが、身体と同じような感覚で捉えて行ける様になります。
それは私達の周りのすべてのエネルギーに心と体を広げてゆくこと。
宇宙にあまねく全てのオーラと繋がるヨガの極意を味わうことなのです。