ヨガ情報ニュースサイト・ヨガッコは、ヨガ・ピラティスの学校

1yogakko_column_moto

2024年3月27日

バンデミエール

女性のライフステージと心身の変化

こんにちは。バンデミエール・ヨガスタジオのヨガインストラクターShokoです!

多くのヨガスタジオが、女性のお客様がメインでヨガクラスをご提供していると思います。
日々、いろんな世代の女性とヨガを楽しみながら、女性ならではのお身体のお悩みや心の変化についてお話を伺うことも。
私は看護師のお仕事もしていますが、生涯を通じてゆらぐ女性の心身について、少しキーワードをご紹介いたします。

 

皆さんにとってヨガを始めるきっかけは何でしたか?

運動習慣をつけたい、体型維持をしたい、体調管理ができるようにしたい、美容を気に掛けたい、という身体的な理由から、
日々たまっていくストレスの解消をしたい、自分を見つめてリラックスしたい、など内面の理由もありますよね。

このようなヨガを始めるきっかけ。背景には、自身の身体や心の変化への気づきがあると思います。

・成長期はもう過ぎたはずなのに、身体の変化を感じる。
・なんとなく不調を抱えやすく、不調に周期があるような気がする。
・自分の気持ちではコントロールできない感情の変化がある。

と思ったことはありませんか?

実は、人間は生命として誕生して死に至るまで、成長や発達を続けていくと言われています。
もしかしたら皆さんが感じた不調も、成長や発達の段階の副産物なのかもしれません。
このコラムでは、特に女性に生じるライフステージの変化を知りながら、
女性の身体や心に起こりやすい現象を紐解いていきます!

 

■大人の成長期?

 

「成長期」という言葉から、成長や発達は小さな子どもや学生時代に起こるもの、というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?
実は、大人も成長や発達の段階を歩むと学術的に言われています。

エリクソン(アメリカの発達心理学者)は、人間の一生は8つの発達段階があるとしています。
そのうち、生産年齢に当たる大人として括られる時期は、
青年期、成人期、壮年期という段階に分けられています。

青年期は12-20歳、その後20-40歳は成人期、40-65歳は壮年期と呼ばれています。
それぞれのライフステージの段階ごとに異なる課題に直面し、解決しようと励む力によってさらに成長していきます。
もしかしたら自分の中で抱えていたたくさんの不調や思いたちは、その年代にいる多くの人が共通して抱えているものかもしれませんね!
ぜひ不調や思いの相談相手も、成長の段階に合わせて頼ってみてはいかがですか?

 
 

■女性のライフステージの変化

 

大人の発達に加え、女性は周期的にバランスの変化が訪れます。
女性は初潮を迎えてから、およそ28日間の周期で身体のバランスが変化します。
初潮から閉経まで、月経(生理)を経験する期間はなんと35-40年間
長期間にわたって身体の変化が生じるなんて、びっくりですよね!

 

月経や閉経が女性ホルモンの変化によって生じることは、きっとみなさんご存じなのではないかなと思います。
ライフステージによって、身体や感情の変化・不調の変化があることも、想像しやすいですね。
今回は女性のライフステージによっても変化する、女性ホルモンや身体についても紐解いていきます!

 
 

■2つの女性ホルモンの種類

 

女性ホルモンと聞いて、一番聞き覚えのあるものは「エストロゲン」ではないでしょうか?
女性ホルモンは、女性の卵巣で作られ、妊娠・出産の機能やそのための身体を作るための役割を担っているもの。
そのうち、エストロゲンは女性らしい身体作りや、血管・骨・関節・肌などの健康を保つ女性ホルモンです。
いわゆる、妊娠の準備を整えるホルモンです。

そのエストロゲンと一緒に動いている女性ホルモンが、「プロゲステロン」です。
プロゲステロンは妊娠状態を維持する役割を持っています。
体温を上げたり、水分や栄養素をため、食欲を増やす働きをしてくれています。

エストロゲンとプロゲステロンは仲良しで、セットで働いて女性の身体を内側から支えてくれているんですね!

 
 

■女性ホルモンと身体の変化


○月経
エストロゲンとプロゲステロンの関係性を身近に感じるのは、毎月繰り返す月経(生理)の時ではないでしょうか?
月経(生理)の前後では、ホルモンのバランスはこのように変化しています。

 
図①(月経)
※くすりと健康の情報局by第一三共ヘルスケアWebサイトより引用|https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/selfcare/femalehormones_for100/01.html

 

このグラフを見て、あれ?もしかして私の不調の時期ってこれ?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
月経中(生理中)は腹痛といった身体症状や、イライラしやすいといった精神症状を感じることは近年メジャーになってきました。
でも、グラフの通り、女性ホルモンは月経中(生理中)以外にも大きく変化していることがわかりますね!

月経前の3-10日間の時期。プロゲステロンのホルモン値が高い時期:黄体期と呼ばれています。
この時期は、月経前症候群(PMS)と呼ばれる症状に悩まされる方もいらっしゃいますね。

身体症状だと、
✔︎お腹が張る
✔︎下腹部が痛い
✔︎腰や胸、頭が痛い
✔︎身体が火照る
といった不快症状が出ることも。

気持ちの面では、
✔︎なんだか無性にイライラする
✔︎ちょっとしたことですぐ怒っちゃう
✔︎ソワソワした焦燥感がある
✔︎食欲が止まらない
✔︎気分が落ち込む
など変化が生じやすいです。

PMSは月経(生理)がきたタイミングで大きく改善されることが特徴です。
PMSを抱えている方は、なんと生殖年齢女性の約70-80%
10人の女性が集まったら、7人以上が月経(生理)前、何かしらの症状に悩まされているんです!
PMSは思っているよりも多い女性の悩みの種なんですねー!

このPMS、詳しい原因はまだ解明されていないそうですが、プロゲステロンの働きによって生じるそうです。
また、人によって個人差がある、というのは、プロゲステロンの感受性が人によって異なるから。
人によって違う痛みや気分。女性の身体も一人一人違うから、感受性が異なるからこそ、お互いを思いやる気持ちは忘れないようにしたいものです。

 
 
○妊娠・出産
そのほかにも女性ホルモンの変動が大きくなる時期、ありますよね。
例えば妊娠・出産。
「マタニティーブルー」や「産後うつ」という言葉、聞いたことはないでしょうか?
ここにも、女性ホルモンをはじめたくさんのホルモンが関わり、女性の心身に変化を与え続けます。
自分とは別の命を自分の身体の中で育てる、とても大変なこと。
身体や心に変化が生じても、あるべき変化としておおらかに受け止めてあげたいですね。

 
○そして、閉経へ
そして、すべての女性が迎える閉経。
日本女性の自然閉経年齢の中央値は52.1歳だそうです。
更年期は、字からも読み取れるように、「時が一回りし改まり、入れ替わる」という時期。
35-40年間という長い期間共にしてきた、エストロゲンとプロゲステロンの関係がだんだんと薄れ、
更年期症状と呼ばれる症状が発現します。
女性の身体の中では、生涯をかけて、ホルモンバランスが多様に変化します。
それに合わせて、心の変化や身体のトラブル、陥りやすい不調がもちろんあります。
そんな変化も、女性のライフステージとして楽しんでいただけたらと思います。

 
 

■女性の健康のためのヨガ、学んでみませんか?

 

このように、ライフステージに合わせて変化する女性の身体。
無理なくヨガでサポートし、整えることもできそうですね。
その時々でヨガに求めるものを満たしながらも、ライフステージにも合わせてヨガの選択をしてみてくださいね。

女性が女性であることを楽しむために。
一人一人違う身体を尊重し合い、日々を楽しむために。
ウィメンズヘルスに特化してヨガを考えてみる機会はいかがでしょうか?

このような、ライフステージによっても大きく変化する女性の身体や心について、広い視野で学ぶことができる講座があります!

バンデミエールの『ヨガ・フォー・ウィメンズヘルスコース(YWC)』では、
マタニティヨガや産後ヨガ、ウィメンズヨガを少人数制でじっくりと学ぶことができます!
女性のライフステージによる心身の変化に合わせた、ヨガクラスの構成法はもちろん、
安全な実施のためのマナーや準備などにも触れることのできる講座です。

女性の身体についての解剖生理学からホルモンの変化、女性特有のトラブルについてを学びながら、
主観的になりやすい悩みを共有したり、意見交換も行います。
個人差もある感覚について、自分だけでなく他者について知ることもまた、学びにつながるのではないでしょうか。

 

ーーーーーーーーーーーーー
【担当講師よりメッセージ】
ーーーーーーーーーーーーー
バンデミエールの『ヨガ・フォー・ウィメンズヘルスコース(YWC)』を担当しています、尾崎由佳です!

すべての女性が、女性に生まれた自分自身を大切に想いやることができるといい。
いろんな世代の女性が集まるヨガスタジオで、すべてのティーチャーが自信を持ってヨガをご提供できるようになってほしい。

女性としての自分に自信を持てなかった私が、この講座を開発・担当するにあたって、原動力にした願いです。

マタニティヨガや産後ヨガだけでなく、ムーンサイクルや更年期のためのヨガについても、
総合的に学べる機会をご提供できますよう、心を込めてお届けいたします。
ぜひ一緒に、女性の力や神秘を、再認識できましたら嬉しいです!


 
ヨガで女性の生涯や健康を支える方法について、一緒に学んでみませんか?

詳細はこちらへどうぞ!
https://vende-school.jp/news_day/ywc_202405/

 

 

The following two tabs change content below.
バンデミエール
東京は下町、〈押上〉と〈千駄木〉を拠点とするヨガスタジオ。 お客様もインストラクターもスタッフも、すべての人がヨガを自分のために、長く楽しめることを目指して活動。 レギュラークラスの他、オリジナルWSの『ヨガゼミ』、インストラクターのブランディングを目指す『Special Class』、指導法を詳しく学ぶ『養成講座』などのコンテンツを中心に展開中。

Page Top