ヨガの学び方、楽しみ方は様々。
日々スタジオに通ったりおうちで自分でやってみたりのデイリーなプラクティスはもちろん、
単発的に開催されるところへ出かけていってヨガと出会うこともありますね。
インストラクターにとっても、スタジオでクラスを行うだけでなく、
いろんな企画に合わせてそのプログラムを考えたりしています。
さて、その中でよく聞く「ワークショップ」
Workshopを略して「WS」と表記されたりもします。
どういう場が「ワークショップ」と呼べるのか・・・
毎週のクラスではなく行うことを全て、ワークショップと言ってる??
ここでは、ちょっと曖昧になっている「ワークショップ」の枠組みについて、
「クラス」との違いから、改めて整理してみましょう。
まず、講師の立ち位置。
実はこれ、全然違うのです。
クラスは前に立って、WSは決まった立ち位置はないとか?
うん、実は大雑把にいうと、そんな感じです。笑
クラスでは講師は「インストラクター」ですよね?
前に立って、みんなの動きをみながら、みんなと呼応しながら、
そこに集まった“人々”を先導していきます。
インストラクターは、自分のもっている知識や技術を伝え、教え、指示し、“人々”を導く者です。
WSでは、中心となる人物のことを「ファシリテーター」と言います。
ファシリテーターは『促進者』と訳されます。
何を促進するの?
はい、勇気を持って定義するとすると、“場”を促進するのです。
先導的なイメージの強いインストラクターに対し、
ファシリテーターはそこに集まった人々の輪の中の横並び的な位置、
もしくは後ろから背中を押す位置にいます。
ファシリテーターは場の中に入り、自由な発言や考えを尊重し、促し、
気づきをもたらすことで“場”を活性化させていく役割。
一方向的なインストラクションだけでなく、ディスカッションやゲーム、ワークや座学、
色んな手法を使って、場を活性化し、その人々を目標に向かって契機づけていくのです。
さて、だからこそ大事になる大きな違いがもうひとつあります。
それは、「目標の捉え方」です。
ワークショップに限らず、クラスでも、いや日常生活でも目標は大事です。
「こうなりたいなぁ」「これができるようになりたいなぁ」
「これを感じてもらいたいなぁ」「この思いを伝えたいなぁ」
明確になっている目標に対し、現状からのギャップを埋めていく作業がインストラクションだとしたら、
「これが気になってるけどどうしたらいいのかなぁ」「これでいいのかなぁ」
「どんな考え方があるのかなぁ」「こう感じてもらったらどうなるかなぁ」
まだ目標になりきれていないものに対し、気づいていくことからはじまるのがファシリテート。
だからといって、みんながそれぞれに気づけばいいんだよ!と答えを用意しないのは違います。
それはただの放任ですね。
ワークショップを行う者は、いろんな可能性を考えながら、いろんなケースをイメージしながら、
その時の、その場の、「最適な答え」に向かって共に気づいていきます。
その際に場を判断していく基準となるのが、普段から自分が持ち合わせている考えや哲学。
ある種の答えなのでしょう。
だからこそ、ヨガのワークショップでは、
それを行うファシリテーターの考えるヨガに深く触れることができます。
それを通して、自分にとってのヨガがまた、キラキラしたものに見えてきたり。
クラスで行うプラクティスも楽しいけど、考え感じるワークショップもまた素敵。
いつものインストラクターの違う顔が見えたりするのも魅力ですね。
yogakkoでも
【クラス・WS】ページで全国各地で開催されている情報をご紹介しています。
いろんなスタイルのyogakko的定義もご紹介していますので、ぜひcheckしてみてくださいね。
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みなさんにとってのヨガが、いつも楽しい学びの場でありますように。
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