2016年2月27日
romi
「桃太郎」という物語を、
あなたはどんな風に説明しますか??
桃太郎が鬼退治をして「めでたしめでたし」となるわけですが、
それって本当に「メデタシ」でしょうか?
この広告を見てハッとした方も多いように思います。
画像はこちらより→http://www.pressnet.or.jp/adarc/adc/2013.html
そもそも、桃太郎はなぜ鬼退治に行くんでしたっけ?
鬼は一体、人間に何をしたんでしたっけ?
鬼がもし、田畑を荒らしたり人間に危害を加えたのなら、
何故、そんなことをしたのでしょうか?
さらに、桃太郎は鬼の持っていた宝を”根こそぎ”持ち帰ってしまいます。
絵本によっては「村から盗んだ宝」という書き方をしている物もありますが、
宝を盗まれたお返しに征伐してしまう桃太郎、少々やり過ぎのように感じます。
上記広告のように、生き残った鬼の感情を考えると、戦争の始まりを予感させます。
そして
♪桃太郎さん桃太郎さん、お腰に付けた黍団子、一つ私にくださいな♪
♪あげましょうあげましょう、これから鬼の征伐について来るならあげましょう♪
明るく歌っていますが、、、これって賄賂じゃないかしらと。
物語の最後には、
取り返した宝のおかげで幸せに暮らしましたとさ、、、とあります。
「幸せに暮らす」ってどういうことなんでしょうか。
奪い取った宝で生活をして、本当に幸せを感じることができるのでしょうか。
「鬼=怖い」というイメージがありますが、人間そのもののようにも見えます。
昔話の中には、踊りが好きな鬼や、人間と仲良くしたいと思っている鬼、
優しい鬼もいっぱいいます。
鬼を怖い存在として、躾の為にうまく使うこともあると思いますが、
お話しの中に出てくる鬼の側から物語を考えてみると、
また違った背景が見えることもありますね。
終わりに、芥川龍之介著「桃太郎」をご紹介します。
青空文庫で読めますので、是非ご一読くださいませ。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/100_15253.html
私は人間ですから、人間は悪い悪いと言われると、
多少残念な気持ちにもなりますが、
自分自身も色々な面を持っていると分かっていれば、
怒りの気持ちが大きくなったときに
前より少し制御しやすくなるように思います。
懐かしいあの物語をあなたも是非もう一度読んでみてくださいね!
きっと新たな発見があるはずです。