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2025年4月21日

朝倉 結

アシュタンガヨガは“こわい”のか?マイソールクラスの練習生が本当のところを紹介

こんにちは!東京でヨガを伝えている朝倉 結(あさくら ゆい)です。私は、ハタヨガベースのクラスを担当しています。

しかし、自分自身の練習は、マイソールクラスで、アシュタンガヨガを続けています。
アシュタンガヨガと聞くと、「なんだか難しそう」「キツそう」「怖そう」そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。
実際、私も最初はそう思っていました。

でもいざ練習を続けると、思っていたのとはまったく違い、カラダもココロも心地よく整うヨガだったのです。
今日はそんな私自身が感じたアシュタンガヨガの本当の魅力について、みなさんにお伝えしたいと思います。

※私は、アシュタンガヨガの指導者ではありません。あくまで練習生としての知識、及び個人的に感じた魅力をお伝えしております。

アシュタンガヨガとは

アシュタンガヨガは、呼吸・ポーズ・視点(ドリシュティ)を組み合わせて、流れるように動いていくヨガです。
ポーズの順番や呼吸のタイミングがすべて決まっています。

アシュタンガヨガを実践するには、主にマイソールクラスかレッドクラスに参加する2つの方法があります。

マイソールクラスとは、決まったシークエンスを自分のペースで、自分自身と向き合いながら練習することです。
始まりや終わりの時間も決まっておらず、時間内であれば、いつ来ても大丈夫。
日によって、練習量も調整できます。
スタジオ内では、先生が練習生のまわりを歩き、必要な時にその人に適したアドバイスをします。

レッドクラスは、決められた時間にはじまり、先生のカウントに合わせて参加した全員でポーズをとっていきます。
ポーズの順番を覚えていなくても、周りの人を見ながら動くことが可能です。

伝統的な練習法としては、マイソールクラスで練習をしつつ週に1回〜レッドクラスに参加します。
スタジオや先生の考え方によりますが、現代の日本では、マイソールクラスだけで練習する人やレッドクラスだけ参加する人など様々です。

アシュタンガヨガは、きついの?

「筋トレみたいに苦しいのかな?」と思うかもしれませんが、良い先生のもとでリラックスしながら練習するほど、余計な力が抜け、だんだん気持ちよくなっていくのがこのヨガの不思議なところ。

とくにマイソールクラスでは、先生が一人ひとりの様子を見ながら、必要なタイミングで声をかけたりアドバイスをしてくれます。
さらに、その人の練習を見て先生が少しずつポーズを渡していくため、練習量も最初は少しだけで終わります。

初心者の方こそ、今の自分に合わせた無理のない練習ができるんです。

私がアシュタンガヨガを始めた理由

もともと、指導者養成講座を受けていたスタジオに、マイソールクラスがあり、存在自体は知っていました。
養成講座の先生もアシュタンガヨガの指導者で、おすすめもされていたんです。

でも、とにかく怖かった。

朝早くスタジオに行くことがあっても、マイソールクラスを外から少し覗いては、すぐに立ち去る…。
それくらい、なんだか近寄りがたくて、怖いイメージがありました。

そんな私が変わったきっかけは、半年以上スタジオに通う中で出会った、素敵だなと思う人たちが、みんなアシュタンガヨガを練習していたこと

当時の私は、トゲのある人に出会えば、自分もついトゲのある返しをしてしまうようなところがありました。
さらに、気を使うことも多く、ちょっと嫌だなと思うお願いなども断りづらく、我慢して引き受けることも…。
でも、アシュタンギー(アシュタンガを練習している人たち)は、どんな相手にも穏やかで、優しさを持って接していて、でも無理に気を使うわけでもなく、自分に不要なものに対して「No」もスマートに言える。
とにかくカッコよかったんです。

「どうしてこの人たちは、こんなにしなやかで、強くて、優しいんだろう?」そう思うようになりました。そして、「毎日じゃなくても、お試しで来れるときだけ来ていいよ」と聞いたのをきっかけに、勇気を出して行ってみることにしました。

そこからはもう、どんどんハマっていきました。
スタジオの空気感や先生と相性がよかったからかもしれませんが、最初の怖さは実際に行ってみたら感じることがなく、むしろ温かくて、自分を大切にできる、静かな時間がそこにあったんです。

少しずつ変わっていくカラダとココロ

私は、練習をはじめてまだ1年強しか経っていません。それでも、自分の変化を感じています。私は、練習をはじめてまだ1年強しか経っていません。それでも、自分の変化を感じています。

カラダの変化

  • 朝一番の練習で、カラダに軸がとおるため、1日の姿勢が整う
  • 感覚が研ぎ澄まされ、自然とカラダに優しいものが食べたくなる
  • 日に日に柔軟性が高まり、カラダが軽く動くように
  • 有酸素運動で、インナーマッスルもかなり鍛えられるため、かなり引き締まったカラダ


ココロの変化

  • 穏やかな気持ちでいられる時間が増えた
  • 苦手なポーズをしているときも「逃げたい」と思う自分に気づいて、 「今、わたし逃げたがってるなぁ」と客観的にココロを観察できるように(→日常でも、怒りや悲しみに流されずに、受け入れられるように)
  • 余計な思考がなくなり研ぎ澄まされ、自分の本当の気持ちがわかる
  • ポーズや自分のカラダと向き合うことで、日常の動きや所作も“丁寧”に


本当に必要な筋肉が鍛えられ、カラダの中にある不要なものや悪いものは、どんどんなくなり浄化されていく感覚があります。
さらに、余計な考えや不要な思考も取り除かれるため、ココロはクリアな状態に…!
他の何者かになるのではなく、本来の自分に近づいていく感覚を感じています。

同じ練習だからわかる、自分のカラダとココロのこと

アシュタンガヨガは、基本的に毎日、同じシークエンスを繰り返すのが特徴。
同じ動きを毎日だなんて、飽きてしまうのでは?と思うかもしれませんが、これがとても面白くて、「昨日できたことが今日はできない」「できなかったことが今日はできた」そんなことが毎日のように起こります。


その変化を通じて、今のカラダの状態、ココロの動き、心のクセに気づくことができるんです。
「うまくいかないな」「今日は重たいな」と感じる日も、「ああ、今日はこうなんだな」と受け入れる
そして、できる・できないに振り回されず、ただ自分を観察し、丁寧に向き合う

この積み重ねが、普段の生活でも「今の私はこうなんだな」と自分をジャッジせずに受け止める力を育ててくれました。

マイソール練習で生まれる、特別なつながり

マイソールでは、基本的に自分自身と向き合いながら練習します。
でも、毎朝顔を合わせるうちに、年齢も性別も職業も関係なく、強い絆が生まれるんです。

誰かと会話を交わさなくても、同じ時間、同じ空間で練習を重ねるうちに、“朝練仲間”として自然とつながっていく。
この空気感も、アシュタンガヨガ、マイソールクラスならではの魅力だと感じています。

よくある疑問と本当のこと

◆ 怪我しやすい?
→ 雑に動けば確かに怪我をするかもしれないけれど、ポーズもその間の動きも丁寧に行えば、安全で心地よい練習になるのです。

◆マイソールって初心者にはハードル高そう…?
→ 実は初心者こそ、自分のペースで練習ができ、先生から丁寧なアドバイスをもらえるのがマイソール
みんな自分の練習に集中しているので、周りの目を気にせず、自分に向き合うことができます。

◆アシュタンガは週6日しないとダメなの?
→ 本来はムーンデーと、女性であればレディースデー以外は週6日が基本。
でも最近は、毎日じゃなくても、自分の行きたいときだけ参加できるマイソールスタジオも増えているので、無理なく自分のペースで始められます。

アシュタンガヨガ、マイソールクラスは、こわくない!

マイソールクラスは、静かな空間で、自分のカラダとココロにじっくり向き合える、とっておきの時間です。
私も最初は「怖そう」「できるかな」と思っていました。
でも実際に行ってみると、優しい空気と、自分を大切にする練習がそこにありました。

もし少しでも興味を持ったなら、ぜひ体験してみてください。
今の自分のままで無理なく、心地よくはじめられるヨガです。
そして、きっと気づいたら、強いカラダと穏やかな気持ちをもつ自分に出会えます。

まだまだ、私もはじめたばかり。これから、練習を続けた先のどんな自分に出会えるか、楽しみにしています!

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オウンドメディアの編集・ライターとして働きつつ、ヨガを伝える活動もスタート。夜明け前に起床し、アシュタンガヨガを練習している。地球やすべての命、自分に優しいライフスタイルを模索中。東京都内のヨガスタジオやヴィーガンカフェで「真ん中」へとチューニングするYOGAを伝えている。

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