季節に合わせた様々な食材についてのコラムを掲載しています。
1つ前のコラムでは「根野菜」について書かせていただきました。
「根野菜」に分類される中に、「薬味」として食卓で大活躍する食材があります。
今回は、お料理に使うと万能な「薬味」についてフォーカスしてみたいと思います。
●薬味って
お料理に添えたり、和えたり、のせたり、つけたり。
調味料の一種で、料理に添えることで味を引立て、食欲を増進させる「薬味」たち。
「薬味」と言う言葉は、医学用語として使われていたものです。
食物には五味があると、中国最古の薬の書物に書かれています。
●五味って?
五味とは、甘・苦・酸・辛・鹹(塩味)のこと。
甘い、苦い、酸っぱい、辛い、塩っぱいといった、5つの味覚から食べ物が分類されています。
それぞれに応じた効能があり、体質に合わせたバランスで摂取することが大切なのだそうです。
そして、この五味を「薬味」と呼ぶようになり、
薬としての品質や成分の特徴が決まっていったと言われています。
そんな「薬味」の語源に触れてみると、
食中毒や食あたりから身を守る、薬としての役割はもちろん、
時々の気分や体調にあわせて、味の楽しみ方の調節ができるものとも言えそうです。
では、体にも美味しい薬味。
薬味っていうと、どのような食材が浮かびますか?
●沢山ある「薬味」
わさび,生姜,ねぎ,さんしょう,しそ,みょうがなどのほか,
七味唐辛子,ごま,海苔,削り節などなど。
沢山ある中でいくつかの薬味を、ピックアップしてみたいと思います。
◎ショウガ
血行促進や殺菌効果、発散、健胃、鎮吐作用など多くの効能が得られるのが生姜の魅力です。
◎ネギ
発汗や、血流を促す効果がある。お腹の冷え改善、お腹の調子を整える。
◎わさび
老廃物の排出、むくみ改善、腸内環境ととえるので、肌のトラブル改善にも繋がります。
◎削り節
むくみ改善、疲労回復、集中力を上げる。脂肪を燃焼させる効果がある。
◎しそ
食欲を増進、粘膜の保護や視力改善、免疫力向上、アレルギー症状を緩和する。
などなど。まだ書きたいことたくさんですが、
沢山の嬉しい効果がどんどん出てくる「薬味」驚きますよね。
●調節してバランスを整える
体を温めたり、消化を促進したり、食欲を増進する働きが多い薬味。
冬は体を温める効果のある薬味の量を多めにしてみたり、
夏は消化促進の働きが多い薬味をとったり。
「薬味」の字から見ると「薬=くすり」のイメージですが、体にも美味しい薬草なんです。
ヨガを行う時と同じように、
季節、自身の体調をみながら調節して取り入れると良さそうです。
いくつかの薬味を取り上げましたが、この中には花粉症予防効果のある薬味があります。
次回はその花粉予防に関するコラムを書きたいと思います。
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アパレル勤務の時、心と体のバランスがとれなくなり、右耳が突発性難聴に。その時にこころとからだの繋がりの大切さを知る。
からだは無理していないか。
こころは追いついていっているか。
マットの上で起こる出来事は日常生活にも繋がっている。
色々な流派をうけ、クリパルヨガに出会い惹きこまれていく。
「今の自分自身」を尊重し、かたちにとらわれすぎない、自分を知っていくヨガを伝えていけるように日々勉強中。