
2025年7月10日
yogakko編集部
今、クラフトコーラが話題です。
ハーブやスパイス、フルーツなどを煮出して作る、クラフトコーラ。
おしゃれなラベルで瓶詰めされていたり、オーガニックなこだわり原料や、ご当地ハーブが使われていたり。
各ブランドの個性が光るクラフトコーラに、注目が集まっています。
実は、ヨガの親戚・アーユルヴェーダとも関係の深いクラフトコーラ。
このコラムでは、改めて、“クラフトコーラってなぁに?”をおさらいします。
そして、古くから薬草のまちとして知られる、奈良県宇陀市で生まれた『帰楽可楽』をご紹介!
楽しむことに回帰する、楽しむことを可能にすると書いて、「きらくコーラ」と読みます。
帰楽可楽とともに、クラフトコーラの魅力や、アーユルヴェーダとの関係性についてまとめてみたいと思います!
ヨガインストラクターのおすすめの楽しみ方もインタビューしてみましたので、ぜひ参考にしてみてください!

“手作り”という意味のクラフト。
クラフトコーラは、「手作りのコーラ」「職人がつくるコーラ」を表し、大量生産のものと対比して使われています。
明確な定義はないですが、合成添加物を加えず、天然の原料だけで作られているものが多く、ハーブやスパイスの自然な味わいを楽しめるのが特徴です。
シロップとして販売されているものが主流で、炭酸や水で割ったり、ミルクやお酒と混ぜたり、好きな飲み方で楽しみます。
近頃は、あらかじめ炭酸で希釈された、すぐに飲めるRTD(Ready To Drink)製品も手に入りやすくなりました。
クラフトコーラの原料は、甘味料と、スパイス・ハーブ・フルーツ。
原料に何を使うかで、味わいは千差万別。
甘味料は黒糖や甜菜糖、アガペシロップやハチミツ、甘酒を使ったものなど、自然由来のものが主流です。
スパイス・ハーブ・フルーツの配合には、地域性や伝統性が加味され、作り手ごとにユニークなコーラが生まれる所以となるのです。

さて、コーラの起源は、ご存知アメリカ。
実は、“コーラ”という名称は、原料の植物名から取られています。
出身国のイメージも相まって、ファストフードと共にカジュアルに楽しむ印象の強いコーラですが、元々はアメリカの薬剤師が栄養ドリンクとして作ったことが始まりと言われています。
この時に使われたのが、アフリカの熱帯雨林に植生するコーラの木の種子、“コーラナッツ”。
コーラナッツは、アフリカでも古くから、気付け剤として使われていたのだとか。
本来、誰もがご存知の大手メーカーのコーラにも、最初はコーラナッツのエキスが入っていました。
ですが高価なコーラナッツは次第に用いられなくなり、現在は香料で代用されているそうです。
植物の恵みをたっぷり煮出してつくるクラフトコーラは、まさにコーラの原点に回帰したものとも言えそうです。

ちなみに、ハーブコーディアルや酵素ドリンクとの違いは何なのか、素朴な疑問が湧いてきませんか?
その違いは、原料や製法にあるようです。
クラフトコーラとハーブコーディアルは、どちらも原料を砂糖やハチミツに漬け込み、煮出して作られます。
製法は同じですが、原料にスパイスを含むものがクラフトコーラと呼ばれます。
酵素ドリンクの場合は原料に野菜が含まれ、煮出しと濾過ではなく、発酵して作られます。
原料と製法の両面において別物として分類されています。
クラフトコーラに用いられやすいスパイスは、下記のようなものがあります。
ちょっとした効能とともにご紹介します。
カルダモン
消化と代謝の作用を促進。消化器系や気道の粘液を取り除く。気分を爽快に。
クローブ
消化不良を防ぎ、腹部膨満感を除去する。鼻炎や気管支炎をケアする。
シナモン
身体を温め、筋肉の緊張を解く。腸を守り血糖値のバランスを調整。鎮痛作用。
コリアンダーシード
消化と代謝の作用を促進する。過剰な熱や水分を流す清熱作用。
ブラックペッパー
消化液の分泌を促し、栄養の吸収や消化酵素のはたらきを促進する。解毒作用。
八角(スターアニス)
消化促進、心の緊張を解く。気分を前向きに。
ジンジャー
身体を温め、消化力を高める。腹痛や関節痛もケアする。
ざっとみてわかるように、消化促進に関わり、ぽかぽか効果が謳われるスパイスが主流となっています。
そしてこれらは、アーユルヴェーダのケアにおいてもよく使われるものたちなのです!

そもそもアーユルヴェーダは“医食同源”を原理とし、古来よりスパイスが薬として欠かせないもの。
スパイスの持つ高い薬膳効果を、様々な手法で暮らしに取り入れてきました。
アーユルヴェーダにおいて、「消化」は特に重要なキーワード。
きちんと消化するために、体質や時節に応じて何を摂るべきかを大切に考えます。
体内に取り込んだものがしっかりと消化されれば、それは純粋なエネルギーとなり、私たちの活力として良い循環を生み出します。
取り込むもの・消化されるべきものは物理的なものだけでなく、言葉や感情など目には見えない、心に作用するものも対象です。
良い循環の源となるのが、アグニという体内の炎のようなもので、生み出される純粋なエネルギーはオージャスと呼ばれます。
アグニがその人それぞれの適切な大きさ・温度で存在することで、オージャスを生み出す循環が保たれるという考えです。
逆に、アグニが弱まったり、過剰になれば、消化不良を起こし、未消化のものが蓄積されると考えます。
そうなると、心身には毒素が溜まった状態とみなされ、健康とは呼べない状態です。
未消化のものはアーマと呼ばれ、いかにアーマを体内から消失させるかがアーユルヴェーダのケアのテーマということができます。
消化促進に関わるスパイスが多用されるクラフトコーラは、まさにアーユルヴェーダにおいても重宝されるケアドリンク。
アーユルヴェーディックケアとしても、ますますクラフトコーラに注目が集まるかもしれません!
そもそもは薬として生まれ、アーユルヴェーダのケアとしても活用できそうな、クラフトコーラ。
日本の“薬草のまち”にも、独自のクラフトコーラがありました。
それが冒頭でご紹介した『帰楽可楽 -きらくコーラ』です。
帰楽可楽の生まれは、奈良県宇陀市。
川沿いの平地を山が取り囲む地形の宇陀市は、緑豊かな里山の風景が残るまちです。
古事記や日本書紀にもその名が刻まれる、歴史ある地。
その日本書紀に“薬猟”をする場所として登場するように、古くから薬草のまちとして知られてきました。
この宇陀市が主要の産地として栽培されているのが、大和当帰(やまととうき)という植物。
根は生薬として、葉を食用やハーブとして楽しむことのできる、セリ科の薬草です。

“当帰”という言葉にピンときた方もいらっしゃるかと。
まさに、漢方薬の当帰芍薬散に使われています。
宇陀市で採取される当帰が、大和当帰として、奈良の名産品となっているのです。
生薬として使われる根の薬効としては、下記のものが有名です。
血流を改善する効果
・・・造血作用、血行促進
身体をあたためる効果
・・・温補作用、冷え性の緩和
女性特有の悩みへの効果
・・・生理痛緩和、月経周期の正常化、PMS緩和、安胎作用
漢方薬として、先述した当帰芍薬散はもちろん、同じく婦人薬として有名な加味逍遙散、更年期症状に良いとされる温清飲、イライラやストレスに用いられる抑肝散加陳皮半夏などに含まれています。
すなわち、大和当帰は女性の味方の薬草なのです。
食用として楽しめる葉の部分は、強く爽やかな香りが特徴で、料理のアクセントやサラダ、天ぷらやおひたしなどでも楽しまれています。
葉の持つ栄養素は下記のものが挙げられます。
ビタミンE
・・・抗酸化作用、血行促進
ビタミンC
・・・肌や粘膜の健康を維持
βカロテン
・・・美肌・免疫機能のサポート
カルシウム
・・・骨や歯の形成をサポート、筋肉収縮、精神安定
葉酸
・・・細胞の再生やDNAの形成に関与、美肌や美髪をサポート
鉄
・・・赤血球を作る、運動・認知・免疫力をサポート
こちらもまた、女性に嬉しい、美容やアンチエイジングに関わる栄養素がたっぷり!
特にビタミンEの含有量は、野菜・果実類の中で第1位と言われています。
帰楽可楽は、この大和当帰の葉をふんだんに用いて作られます。
大和当帰の葉を中心に、スパイスたちとレモンをブレンドし、甜菜糖で煮込んで作られた、クラフトコーラシロップです。
スパイスラインナップはもちろん、生姜・シナモン・クローブ・カルダモン・コリアンダー・ブラックペッパーという消化促進&ぽかぽか効果の高いものたち!
女性の健康を支える、アーユルヴェーディックなクラフトコーラ。
まさに、ヨギーニのみなさまにイチオシのドリンクなのです!

そのユニークなネーミングには、《ココロもカラダも楽になってほしい》という、作り手の思いが込められています。
生み出したのは、宇陀市の薬湯の古民家宿【うだ薬湯の宿 やたきや】です。
やたきやは、畑やオーガニックレストランを併設する、伝統的な茅葺き屋根が美しい古民家オーベルジュ。
農園での薬草摘みや、なつかしい里山の風景を眺めながらのストレッチ、自ら収穫した有機野菜や薬草を料理として味わえるなど、「健康」をテーマとした“ヘルスツーリズム”に力を入れています。
大和当帰を収穫体験や、お料理として楽しめるほか、薬湯作りとして入浴剤を作るワークショップや無農薬ハーブのオイルトリートメントなどを含めた「薬草リトリート」なども企画。
自然豊かな里山で、心と身体をしっかり癒やし、楽になること、そして楽しむマインドを思い出す時間をプロデュースしています。
やたきやは、里山の風景が気づかせてくれるのは、“自然の循環”と言います。
春夏秋冬の四季のめぐり。
陽が昇れば花の美しさや鳥の囀りに心はなやぎ、沈んで夜を迎えれば蛙の声や満天の星空に心静まる。
人類がずっと見届けてきた自然の移ろいと、それに伴う心身のバイオリズムがあります。
自然のめぐりと私たちの心身のめぐりが、滞りなく共鳴すること。
それは、アーユルヴェーダにおける、オージャスを生み出す良い循環と捉えることができるのかもしれません。
なつかしいと感じるものは、かつては当たり前だったもの。
忙しい日々の中で忘れてしまってはいるけれども、決して消えることのないものではないでしょうか。
帰楽可楽は、日常の中でも、この“なつかしさ”に触れることができるクラフトコーラです。
忙しい日々の中、折に触れ帰楽可楽を味わうことで、内側にあるあたたかい記憶を思い出し、ご自身のアグニに程よい熱を届けてみてください。

今、ヨギーニにおすすめしたい、和ハーブクラフトコーラ・帰楽可楽。
続くPart2では、帰楽可楽の味わいやおすすめの飲み方をご紹介!
3名のヨガインストラクターに登場いただき、試してみた感想や好きな飲み方をお聞きします。
アーユルヴェーダ的活用法などもご紹介いただきます。
アーユルヴェーディックに楽しむ帰楽可楽の世界を、引き続きお楽しみください!