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2024年8月7日

yogakko編集部

和のスーパーフード“おから”で、地球想いの腸活ライフ! – Part2

 

Part1 では、日本の伝統食であるおからを食べることで得られる、様々なメリットについて再確認。
そして、より手軽に、おいしく食べられるOKARAT「パーフェクトグラノーラ」をご紹介しました。

 

美味しく食べられるOKARATを通じて、おからの持つ食物繊維やその他栄養素を楽しく摂取。
腸活等の効果の実感を、あるヨガインストラクターの5日間チャレンジを通してお伝えしています。
日々の暮らしにおからパワーを取り入れて、毎日をより元気に、そして美しく過ごすヒントになっていれば 幸いです。

 

Part2では、近年問題となっている「食品ロス問題」の側面から、おからに向き合います。
美味しく食べられて栄養満点のおからの背景にある、リアルな社会問題とは。
数々のおからのアップサイクル商品を生み出している、株式会社オカラテクノロジズの取組みを交えてご紹介します。

 

 

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Part1

1-1:おからってなんだろう?
1-2:スーパーフードの原石~美と健康の強い味方~
1-3:おからパワーを手軽にチャージ!「パーフェクトグラノーラ」
1-4:「パーフェクトグラノーラ」 Week Dayチャレンジ!

 

Part2

2-1:食品ロス問題って知ってる?
2-2:1%しか食べられていない、日本のスーパーフードおから
2-3:おからの食品ロス問題にチャレンジするOKARAT!

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○食品ロス問題って知ってる?

 

近年、深刻な問題となっている「食品ロス問題」
コンビニなどでも “てまえどり” のPOPを目にすることも増えてきました。
これは、環境省・農林水産省が連名で推し進める、商品棚の手前にある商品等、販売期限の迫った商品を積極的に選ぶ購買行動を呼びかけるもの。
食品ロスは、私たちの暮らすこの地球にとって大きな影響を与える問題となっています。

 

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そもそも食品ロスとは、本来食べられるものが捨てられてしまうことを指します。
これは家庭でも、レストランやスーパーでも、日々起きていること。
もったいないとは思いつつも、ついつい冷蔵庫の中で賞味期限を超えさせてしまうこと、ありますよね?

コンビニやスーパーの大量廃棄以外にも、実はこうした家庭での食品廃棄も、食品ロス問題につながっています。
食品ロスは、”もったいない”だけではなく、地球環境を脅かすという側面もあります。
まずは、日本や世界の食品ロスの現状を知ることからはじめましょう。

 

 
■日本や世界の現状
農林水産省が発表している日本の食品ロスは、年間523万トンにも及びます。
これは、日本人一人当たりに換算すると、毎日おにぎり1個分(約114g)の食品を捨てている計算になります。
年間の食品ロス総量のうち、レストランやスーパーなどで発生する食品ロス(事業系食品ロス)は、279万トン。
作りすぎや食べ残し、規格外品や売れ残りなどが主な理由ですが、 恵方巻やクリスマスケーキなど、イベントに合わせて生産した商品の廃棄も問題視されています。

 

一方、家庭内で発生する食品ロスは、244万トン。(家庭形食品ロス)
食べ残しや賞味期限切れなどによる廃棄、そして野菜の皮を厚く剥きすぎるなどが主な理由となるそうです。
こうしてみると、日本の年間食品ロス総量のほぼ半分が家庭形食品ロスという事実に驚く方も多いかもしれ ません。
暮らしの中で「買いすぎない」・「作りすぎない」・「食べきる」など、 できることから確実に行うことが大切ですね。

 

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世界規模で見ると、2019年の世界全体の食品ロスの総量は、9億3100万トン
これは、2021年に国連の補助機関であるUNEP(国連環境計画)が発行した、世界初の食品ロスに関するレポートのデータです。
(「UNEP Food Waste Index Report 2021(世界の食品ロスの統計)」)

同データによると、世界の食品ロスの61%が家庭から排出。外食産業が26%、小売業が13%と続いている そうです。
食品ロス総量は9億3100万トンと言ってもイメージしにくいですが、これは世界で年間に生産されている食品の約17%に当たります。

総生産量の約2割が廃棄されている一方で、十分な食事をとれず栄養不足に陥っている人々は世界中で増加 しているという現実があります。
食料資源が有効に活用されていない点は世界的な問題です。
食の不均衡の解消に取り組まないと、貧困や栄養不足の問題はさらに拡大してしまう恐れがあります。

 

 
■問題視されている様々な理由
貧困や食料不均衡、もったいないという問題以外にも、食品ロスが深刻な問題とされる理由があります。

 
①地球温暖化の原因
年々平均気温は高くなるばかりで、温暖化の深刻さを肌で感じることも増えてきました。
食品ロス問題は、地球温暖化の問題にも大きく関係しています。

廃棄物となった食品の運搬や焼却に、大量の “二酸化炭素” を排出することにつながるからです。
先のUNEP Food Waste Index Report 2021 によると、世界の温室効果ガス排出量のうち8~10%は、食品の 運搬や焼却 など食品ロスに関係のあるものから発生していると推測されています。

また、二酸化炭素に次いで地球温暖化に及ぼす影響が大きいとされている、“メタンガス”の発生にも影響しています。
メタンガスはごみの埋め立てをした際に発生しますが、100年間にわたり大気中の熱を捕捉する効果が二酸 化炭素の28~36倍もある強力な温室効果ガスとされています。
(参考:気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最新の評価報告書(AR5))

多くの国々の食品廃棄の処理方法は、埋め立てです。
すなわち、メタンガス発生の面からも、食品ロスが増えると地球温暖化が加速すると言えます。

 

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②経済面での問題
食品ロスは、廃棄される食品の生産や流通時に必要とした費用も無駄にすることになります。
生産・流通には、多額の費用やマンパワーがかかり、多くの資源も投入されます。
大量の食品ロスは、そこにかかる費用やエネルギーを無駄にしているとも考えられます。

廃棄処理をするにも費用が掛かります。
環境省によると、令和3年度の日本のごみ総排出量は4,095万トン。

企業が出したゴミは、産業廃棄物や事業系一般廃棄物として、企業が費用を負担していますが、 家庭から出る一般廃棄物は、自治体が回収していますよね。
廃棄処理に使われているのは、私たちの税金なのです。

食べられる食品を廃棄するために、大切な税金を使っているという現状。
よくよく考えると、かなりショッキングな事実ではないかと思います。
私たち一人ひとりが何気なく出してしまう、“食べ残し” や “買いすぎ” による食品廃棄は、まわりまわって自分たちのお財布を苦しめることにもつながっているのです。

 

 

○ 1%しか食べられていない、日本のスーパーフードおから

 

食品ロスが、日本でも世界でも、深刻な問題であることが分かってきました。
ここで再び、本コラムの主役、「おから」へと戻りましょう。

 
■おからの廃棄問題
栄養がたっぷりで、私たちの健康にうれしい「おから」ですが、実はほとんど食べられていません。
食用のおからは、おからの生産量に対して、わずか1%に過ぎず、 その他の大部分は、飼料や肥料、または “産業廃棄物” として捨てられているのが現状です。

実はおからは、和のスーパーフードでありながら、「食べられるのに捨てられている」という食品の代表格でもあるのです。

処分には多額のコストがかかり、お豆腐屋さんの経済状況を圧迫しています。
Part1 でも触れた通り、豆腐を作るのに必要な大豆に対して、1.35倍のおからが生産されることからも、 大量のおからが廃棄され、そのコストがお豆腐屋さんにとって深刻であることがうかがえます。
また食品ロスの現状で見たように、おからの廃棄もやはり環境問題や経済面での問題を抱えています。
おからの年間廃棄費用は、約100億円ともいわれています。

 

 
■廃棄される理由
ではなぜおからは廃棄されてしまうのでしょうか?
おからの食用が進まなかった理由はいくつか挙げられますが、大きな理由におからの「水分量」があります。

一般的なおからは、水分保有率が70~80%と高く、菌が発生しやすいことから、 腐敗しやすく、劣化が早いという特徴があります。
日持ちしないため、なかなかスーパーやレストランでは普及しません。
最近ではおからパウダーなど、生のおからを乾燥させて販売するケースも増えてきましたが、おから乾燥機が高価で大きく、導入のハードルが高いことから、導入しているお豆腐屋さんの数はまだまだ 多くありません。
ほとんどの生産者さんは、仕方なくお金を払って産業廃棄物として処分するしかないという現状に陥ってい ます。
また、かつてはどの街にもあったお豆腐屋さんの存在も、今ではあまり見かけなくなりました。
お豆腐屋さんが店先でおからを販売する機会が減り、手軽に買ってその日の食卓に並べる機会が減ったことも、おからが食用としてほとんど食べられていない理由の一つかもしれません。

 

 
■注目される食品アップサイクル
深刻な食品ロスの問題から、廃棄される食品に新たな付加価値をつけて新しい製品を生み出す、「食品のアップサイクル」が近年注目を集めています。
食品のアップサイクルとは、本来廃棄されるはずだった食品や食材に、新たな付加価値を与えることで、別の新しい商品にする取り組みのこと。 悲しい食品ロスの問題をこれ以上増やさないために、様々なアイディアが生まれています。

例えば、コーヒーを抽出した後の豆のかすを使ってお菓子を開発したり、 余ったパンを原料にした独創性あふれるクラフトビールが作られていたりと、 様々な取り組みがされています。

「おから」においても、この食品アップサイクルは注目されています。
おからの栄養価の高さを活かして、よりおいしく、食べやすく生まれ変わらせているのが、 株式会社オカラテクノロジズ のアップサイクルブランドOKARATです。

Part1 でご紹介した魅力的な商品パーフェクトグラノーラもまさにそのひとつ。
おからと大豆を原料に、はちみつやドライフルーツの優しい甘さで美味しくいただくことができます。
グラノーラになっているので、生のおからで心配される、劣化の早さという問題も解消されています。

 

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その他の「OKARAT」商品をご紹介。 商品のすべてが、おからが原料のアップサイクル食品です。

 

 
-もちもち!おからぽんで
小麦の代わりにおからを使っているから『低糖質』・『グルテンフリー』 余計なものを極力避けた原材料で、シンプルに仕上げています。
「おからぽんで」の糖質量は1食あたり「14.7g」で、これは同じ重さの食パンと比較すると、約 60%オフ。 さらには食物繊維量も1食あたり「3.2g」で、千切りキャベツ170gに相当します!

 

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-OKARAT DONUTS
低糖質&グルテンフリーで美味しいドーナツ。
ショートニングやマーガリン、保存料や着色料は含まずシンプルな原材料でできています。
おいしいおやつで、しっかりおからのパワーをもらえますよ。
ドーナツと言えば高カロリーをイメージしますが、小麦の変わりにおからを使用したOKARAT DONUTS は、従来のドーナツに比べて糖質量を約45%オフ、カロリーは約24%オフです。

 

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○おからのフードロスにチャレンジするOKARAT!

 

食品ロスの現状、そしてアップサイクルに着目し、和のスーパーフード”おから”の可能性を信じ開拓し続ける、株式会社オカラテクノロジズ
「今まで捨てられていたおからは、現代人も、この地球もうれしい、可能性を持った『原石』だった」と語ります。
ここからは、株式会社オカラテクノロジズ代表の山内康平さんにお話しを伺いました。

 

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○山内さんが食品ロスの問題を意識したきっかけを教えてください
大学時代にフードロスを勉強する学部に所属しておりました。
その際は学問として情報を知っているだけで、自分ごと化できるほどではなかったです。
その後、食品の流通に携わる商社に勤め、フードロスが現場でおきていることを目の当たりにし、フードロスの社会課題を意識し始めました。

 
○おからに注目したのはなぜですか?
オカラ事業を始めた理由は3つあります。
まず、年間30万トンのオカラが捨てられているフードロスの現状です。
大学で学んだ知識を活かせず、食品商社時代に感じた歯痒さが影響しています。
豆腐事業者は廃棄費用を支払ってオカラを捨てており、これを解決したいと考えました。

次に、オカラの高い健康価値です。オカラは高タンパク・高食物繊維のスーパーフードで、日本の美味しい水や豆製品と相まって、世界に広める可能性があります。

最後に、将来の代替タンパク質の必要性です。SDGsが注目される中、環境配慮の意識が高まっています。2050年に人口が100億人を超えることで、肉の奪い合いが予想され、代替タンパク質が重要になると考えています。

 
○これから「OKARAT」を通して伝えていきたいことは?
おからのリデザインを通し、人と地球の健康を当たり前に。当社が掲げる事業ミッションです。
まずはお客様の健康に、そして、食べていただくことで”おから”のおいしさ・健康さ・効果などを感じていただき、おからが食べられる社会を創る。
気づいたらおからのフードロスがなくなり、人も地球も健康になる。そんな未来を実現します。

 

 

いかがでしたか? 知られざる和のスーパーフード「おから」を、栄養価の高さ、そして食品ロスの問題という側面からも掘り下げてきました。
私たちの健康な生活をサポートしてくれるおからのパワーを、「パーフェクトグラノーラ」で手軽に取り入 れて、毎日が少しでも健やかで軽やかなものになりますように。
自分の身体のためにも、そして住まわせてもらっている大切な地球のためにも、おからを取り入れる選択を 考えるきっかけになれば嬉しく思います。

 

 

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《紹介アイテム》
パーフェクトグラノーラ | 株式会社オカラテクノロジズ「OKARAT」
・ブランドサイト:https://okarat.jp/
・インスタグラム:@okarat_official

 

 

 

 

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