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今回のフォーカスは!

「素敵な、男性インストラクター」

3/3  野村賢吾 の歩む道に、触れてみる

の歩む道に、触れてみる

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  • 今後のヨガ業界の事、また、ヨガを通して、どんなことを伝えていきたいですか?
 

今後のヨガ業界の事、また、ヨガを通して、どんなことを伝えていきたいですか?

時代の流れを見つめつつ、ヨガを「表現する」ということ。

 
[ヨガッコ] お話をしていて、一見、右脳的な活動の中に、きちんと裏付けとして理論があったり、 逆にしっかりとした知見の上に、独創的なクリエイティブなことを生み出されているんだなぁと感じました。
ソフトとハードがすごく理想的にミックスされてような。
賢吾さんにとって、目指すインストラクター像とは?
[ケンゴ] そのバランスは大事にしたいと思っています。
その上で、難しく考えずにやってもいいと思いますが、僕には表現したいことがあるというか。 僕がかっこいいなと感じるのは、ヨガを「伝えている」というより「表現している」先生なんです。
[ヨガッコ] 自分のヨガを表現する、ということでしょうか。
[ケンゴ] そうですね。例えば僕、5年前に今やってるようなことをやったら嫌われてると思う。
正統派であることが求められてましたよね。
自分も正統派を目指しましたけど、ちょっとしっくりいかなかったってのはありますが。笑
[ヨガッコ] でも今は、正統派だけでなく、自分のヨガを発信することが大事?
[ケンゴ] 今、ヨガの先生はすごく増えていますし、東京のヨガ文化自体もどんどん発展しています。 昔はヨガやってるって言ったら「からだによさそうね」くらいの反応でしたが、今では「何ヨガ?」って普通に返ってきますよね。 それだけ、ヨガ自体が色々あることが普通になっているし、色んなものが入って来て、作られて、細分化しています。 海外のインストラクターにどこで教えたいか聞いたら多くが東京と答えるんです。
アシュタンガヨガの正式指導者が東京に何人いるか。そんな街、ほかにないでしょう。 そこに対応できるインストラクターでありたいと思うから、今の自分のヨガを表現するって、 大事なキーワードだと思っています。
[ヨガッコ] なるほどですね。改めて、日本の今のヨガシーンは特別なんですね。
[ケンゴ] 文化の盛衰の曲線でいったら、一番いいところかも知れませんね。
例えば、僕はTrue Natureというスタジオでイベントディレクターとして、 夏に無料で参加できるヨガイベントを企画しました。
音楽やアートも絡めながら「今のヨガ」を表現することをコンセプトにしていたのですが、 無料でできるのはスポンサーがついてくれるからです。
ヨガやヨガをやる人への注目度があがっていて、実際にヨガをやるということでなく、ウェアや音楽や食なども含め、ヨガに関わる人口は増えている。 だから今は、楽しい賑やかなことをやってもいい風潮はありますが、ずっとこれが続くわけではないとは思います。
[ヨガッコ] そうですよね。
[ケンゴ] そのうち下火になる時代はくると思いますが、そのときにコアとなる部分が作れているか、より専門性の高いことを提供できる人になれているか。 業界としても、しっかりとしたインストラクターを育てられているか。
だから、ソフトとハード、右脳と左脳、クリエイティビティを刺激することとカチっとした仕事と。
バランスをとりつつやっていくことが僕にとっては大事なんです。
[ヨガッコ] 続けて行くための視線ということですね。
インストラクターは個性的であればいいということだけではないですもんね。
[ケンゴ] 表現方法は様々でいいと思うけど、ヨガが持っているポジティブさとか、ヨガのいいところを表現できるのが、 ヨガインストラクターという存在かなと思います。
[ヨガッコ] おっしゃっているとおり、賢吾さんは自分の考えるヨガをいろんなかたちで表現している方だと感じます。
そんな賢吾さんが、インストラクターの仕事を続ける中で辛かったことってありますか?
[ケンゴ] そうですね・・・名古屋から東京に出て来たときかなぁ。東京レベル高い!って思いました。
最初に入ったのがyogajayaというスタジオで、そこには当時ヒカルさんがいて、 パトリックとクランティという先生がいて、そこに自分も入ったんだけど・・・ 自分のティーチングスキルもなかったのは確かですが、クラスに全然人が入らなくて、 東京無理だと思いました。すぐ地元に帰ろうかなって。泣きながら家に帰ることも。。
[ヨガッコ] え!どうやって思いとどまったんですか。
[ケンゴ] やめようと思ったけど、名古屋でやってた最初の仕事をやめたときとおんなじになるような気もしたんですよね。 そんなときにヒカルさんとか先輩たちから「東京に出て来た理由があるのよ」とか 「越えるから笑い話になる」って言ってもらえて乗り越えられました。
本当に今、笑い話になってます。
[ヨガッコ] 素敵な先輩たち。支えになる言葉ですね。。
[ケンゴ] んー、何の職業でもそうですが、必ず壁にぶつかるんですよね。
それがティーチングスキルなのか、集客なのか、わからないけど、必ず壁はある。
ヨガの先生って明るくてキラキラ見えるけど、ちょー壁にぶちあたって泣いてるってことは実際あるんですよね。
[ヨガッコ] ・・・どう乗り越えましょうか。
[ケンゴ] ヨガの教えの中で人と比べないって考え方はあるんだけど、と言っても現実の世界で、 クラスやイベントとか、横並びでやる中、こっちはいっぱいなのに自分は人いないとかもある。 そんなときは、時代に求められてないのかなとか思うだろうし、気にしないワケがないんです。
人に伝えたくて、表現したくて、一生懸命やればやるほど、それを受取ってくれる人がいたら嬉しいのは当然。 そこに嬉しさを見出す人が、人が来ないことに悲しい気持ちがないなんて嘘だと思う。
[ヨガッコ] その気持ちを否定しなくていいということですね。
[ケンゴ] はい。そう思っていいんです。
そのとき、当然楽しくないから、やめよっかなって気持ちも出てくると思うけど、 楽しくないのは好きじゃなくなったからではないと思う。
愛情を注いで続ける中で壁を越えたときに、やっててよかったとかやっぱり好きだなって感じられるんだと思います。 実は四苦八苦している時間が、いちばんおいしいときなのかも知れません。 そう思って続けて欲しいと思います。
[ヨガッコ] すごくあたたかいアドバイス、ありがたいです。多くの人が励まされる言葉だと思います。

改めて、しっかりと時代をみつめる観察眼、すごく参考になるお話でした。
またその上でヨガを伝えることをクリエイティブに、表現として工夫されていること、とても興味深かったです。
“ケンゴライフ”を熱くシェアしてくださって、本当にありがとうございます。
 

次のバトンは、誰へ!?

[ヨガッコ] さて、賢吾さん。今回もまた、すごく参考になるような素敵なお話をたくさんいただきました。
このバトン、次はどなたに託しましょう?
[ケンゴ] TAKT EIGHTの中村尚人先生へ。
[ヨガッコ] 中村先生と言えば、解剖学や理学の視点からからだのことを研究されている先生というイメージがあります。
[ケンゴ] はい、理学療法士で、ピラティス・ヨガのインストラクターでもあります。
僕はUnder The Lightというスタジオで解剖学のコースを一緒に開催させていただいていますが、 からだに関してプロフェッショナルであると思いますし、とてもユーモアのある方だなぁとも感じています。
[ヨガッコ] 次回のフォーカスは『中村尚人 先生』。
次もまた、深く、とても勉強になるお話が聞けそうですね!
フォーカスバトンのつながり、どんどん熱く、濃く展開されていって、嬉しいです。 みなさま、次回もどうぞ、お楽しみに!


賢吾先生、様々な視点からの魅力的なお話、本当にありがとうございました。
今回の『素敵な男性インストラクター』野村賢吾先生でした。
[ケンゴ] こちらこそ、ありがとうございました。
 

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次の、 中村尚人 の歩む道!

知ることへの好奇心が、感性を豊かにする。

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■ 野村賢吾

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