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winter

2016年11月16日

小笠原 文

季節の変わり目の過ごし方~秋から冬~

夏が過ぎ、暑さが和らぐ過ごしやすい季節の「秋」。
…のはずが、今年は気温の差が大きく、夏のような日もあれば一気に冬へと突入したかのような寒さ。そしてまた暑く…なんて日が続きましたね。

夏から秋にかけて降る雨を“秋雨”と呼びシトシトと長く降るのが特徴ですが、その秋雨前線が例年よりも長く停滞していた様です。
ともあれ、確実に冬へと移りゆくこの節目は “陽” から “陰” へと大きくエネルギーの変わるとき。

アーユルヴェーダでは、次の季節を健やかに過ごすためにはひとつ前の季節の過ごし方が重要だとされています。
秋から冬に向けては「空・風」の特徴を持つ”ヴァータ”が優先になることで、体の疲れ・冷え・自律神経の乱れなどを起こしやすくなるそうです。

秋1

 

「溜める」「耐える」「忍ぶ」
この言葉は冬を表すときに多く使われますが、
「山眠る」なんていう冬の季語もあるようです。自然界も冬を越すためにじっと準備をしている様が想像できますね。

「冬」=内にこもるというイメージがあるようですが、それは実際にその通りでもあります。
四季を大きなエネルギーの流れとしてみたとき、プラスもあればマイナスもあり、解放した後はまたチャージする。
「動く」と「停滞」は全く同じエネルギーで、どちらも大きな “ゆらぎ” です。
冬は新しい扉を開く前の大切な土台づくり・必要な準備期間でもあります。

この秋から冬へ変わるときになりやすいのが「秋風邪」です。
・夏の溜まった疲れが押し寄せる
・気候の変化で空気が冷たくなる
・朝晩の気温の差に体がついていかない
…などの要因で起こります。
症状は夏風邪や冬の風邪と同じですが、本格的な冬がくる前にしっかりと免疫力を高めておきたいですね。

 

  ~冬を迎える前にしておきたいこと~

□旬の食べ物を摂る

どの季節にも言えることですが、季節ごとの食材にはそのときの気候に合った丈夫な体をつくる力を育ててくれます。
・今は時期が過ぎてしまいましたが「梨」は乾燥を最も防いでくれます。
・「大根、かぼちゃ、白身魚、豚肉」も同じく潤す食材です。
・「きのこ」は “βグルガン” が豊富に含まれていて、免疫力をアップしてくれます。
・血や気の流れをスムーズにする「生姜、にんにく、ネギ、にら、胡椒、唐辛子、わさび」などの辛味もおすすめです。

活動的だった季節から、じっくりと腰を据えるような季節へ。
食べ物も温かくホッとしあわせを感じるようなものをいただきましょう。

食べ物

暑さを感じなくなってくると水分を摂る量も減り、血流も滞りやすく必要な栄養が行き届かなくなってしまいます。
腸内環境の働きも鈍くなり、脳への水分不足は頭痛などを引き起こします。
少量ずつでも良いので、1日1リットルは意識してお水を飲むように心がけましょう。

 

□筋肉をつくる

からだのなかで一番熱をつくるのは筋肉です。
筋肉は、動かしているときもそうでないときも細胞内で熱エネルギーをつくり、いつでも温める準備ができている状態で、特に冬は体温が下がらないようたくさんのエネルギーを消費しています。
冬本番になる前に筋肉量を増やし、自らの熱エネルギーで寒さから身を守りましょう。

 

□整頓をする

冬が近づくと、この一年を振り返ることが多くなりますね。
「今年も残り○○日、、、」と意識し始める方もすでにいるのではないでしょうか?

●こころの整頓
今年はどんな目標を掲げ、どう過ごしてきたか。自分の足跡と、現在と、これからについて。…など。
“自身を改め今を知る” ことは、己に最も集中する瞬間です。
どうぞ、じっくりと向き合ってみてください。

●身の回りの整頓
家の中や周りを住みやすいように片付けておきましょう。
お部屋の整頓はこころの整頓と繋がります。
年末の大掃除よりも前に、冬を迎える環境を整えます。

 

*整頓をすると同時に「感謝のこころ」を感じてみてください。
整頓は自らのエネルギーを整えます。
そのときの自分は、意識をしていなくても自然とやわらかいエネルギーを発しているかもしれません。
やわらかいエネルギーは自身を満たし体のポイントとなるチャクラ(特にハートチャクラ)を活性させます。

新しい何かをを取り入れたいとき、必ず不要なものを出した後に、そのときの自分に合う最良のものが入ってきます。
その時々の状態で必要なものは変わります。
エネルギーの流れは絶えずゆるやかに動き続け、留まることがないからです。
大きなゆらぎである宇宙の法則に身を委ねるとき、思いもしなかったものがすばらしいタイミングで起こるかもしれません。

 

□生活のリズムを整える

秋の月はとても綺麗です。
そんな月を眺めながら過ごす秋の夜長は情緒あふれる素敵な時間ですが、睡眠時間はしっかりととるように意識しましょう。

夜の寝る時間によって、快適に朝を迎えられるかがほぼ決まり、よい睡眠は自律神経のバランスを整えます。
夏に比べると、夜は空気が冷たく凛とした透明感になってきます。

*眠る前の少しの時間、ゆったりとヨガをしてみたり、呼吸を感じるだけでも良いですし、月を向きながらの瞑想など自分と向き合う心地よい空気感を楽しむのもおすすめです!

月

 

■冬へと入ると、また秋とは違うどっしりとしたエネルギーに包まれます。
完全な“冬眠体制”
深く地に根をはる期間、グラウンディングです。
下へ下へとエネルギーを降ろし大地と循環するようにしっかり結び合っていきます。

そのための準備、少しずつ整えておきましょうね。

 

素敵な冬を、素敵な年末を迎えられますよう、今の季節も満たされた日々をお過ごしください♪

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小笠原 文
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