生きていく中で縛られやすい「時間」の観念について、
少しイメージを膨らませるお話です。
たいていの物事や生活は時間によって管理され、操ることができないものとして認識されています。
そして、時間はある一定方向にのみ、進み続けますね。
◯ ここで、ひとつめの仮定
「時間」を
「電車」に置き換えてみてください。
一度足を踏み入れると何かしらのトラブルがない限り、同じ場所に留まったり、戻ることはありません。
そしてその速さは一定で、
誰もが同じ速度で進み続けます。
あなたがその電車の中で、何かの理由があって、止まりたいと思ったとします。
止まるためには、進み続ける電車から降りなければいけませんね。
でもこの電車は、駅のようなポイントもなければ、前後の間隔調整のために停車することもないのです。
そもそも、その電車は誰が運転しているのでしょうか。
他ならない自分自身だとしたら。
・なぜ運転しているのでしょう?
・自分であるならば、自ら止めることはできないのでしょうか?
いろいろな疑問が浮かびます。
しかし、それはもしかすると、何らかの目的のために「運転する」という行動に出ているのかもしれません。
その目的とは何だと思いますか?
また、降りる方法は本当にないのでしょうか。
もしも、そこから抜け出す手段があるとするならば、
「運転するという意志」を
「やめる」ことかもしれません。
「電車を動かそう」という思考がなければ、そこから伝わる機能(つまりハンドルを握る手やアクセルを入れるその動きなど)も停止するでしょう。
◯ さらに、ふたつめの仮定
その
「電車」を
「日常」に置き換えてみたら、どうでしょうか。
「日常」にいることを「やめる」ことが、「時間」から自由になる方法だとしたら。
なにか少しだけ、見えてくるものがあるかもしれません。
日常から離れること。とらわれないこと。
ヨガでいう、サマディへ向かうことと似ているように思えませんか?
時間に追われているとき、心は大きく乱れます。
「速く進みたい!」
その気持ちを抑え、あえてそこから離れてみると、うまく時間が動くようになるかもしれません。
そんな、「時間」に対しての、ひとつの視点でした。
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*バンデヨガ・インテグレーション(養成講座)における音のヨガの専門講座『Sound for Yoga(SYC)』創設、講師を務める。
*全米ヨガアライアンス(RYT200)修了、
バンデヨガ・インテグレーション(VYI200)修了、
各種専門講座修了、
シンギングボウルサウンドヒーラー、
yogamusic CD解説ライター
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