ヨガ情報ニュースサイト・ヨガッコは、ヨガ・ピラティスの学校

time-1

2018年6月27日

小笠原 文

「時間」の電車から降りるには?

生きていく中で縛られやすい「時間」の観念について、
少しイメージを膨らませるお話です。

たいていの物事や生活は時間によって管理され、操ることができないものとして認識されています。
そして、時間はある一定方向にのみ、進み続けますね。

 

◯ ここで、ひとつめの仮定

「時間」「電車」に置き換えてみてください。

一度足を踏み入れると何かしらのトラブルがない限り、同じ場所に留まったり、戻ることはありません。
そしてその速さは一定で、誰もが同じ速度で進み続けます。

 

あなたがその電車の中で、何かの理由があって、止まりたいと思ったとします。
止まるためには、進み続ける電車から降りなければいけませんね。
でもこの電車は、駅のようなポイントもなければ、前後の間隔調整のために停車することもないのです。

 

そもそも、その電車は誰が運転しているのでしょうか。
他ならない自分自身だとしたら。

・なぜ運転しているのでしょう?
・自分であるならば、自ら止めることはできないのでしょうか?

いろいろな疑問が浮かびます。

線路
しかし、それはもしかすると、何らかの目的のために「運転する」という行動に出ているのかもしれません。
その目的とは何だと思いますか?
また、降りる方法は本当にないのでしょうか。

 

もしも、そこから抜け出す手段があるとするならば、
「運転するという意志」「やめる」ことかもしれません。
「電車を動かそう」という思考がなければ、そこから伝わる機能(つまりハンドルを握る手やアクセルを入れるその動きなど)も停止するでしょう。

 

◯ さらに、ふたつめの仮定

その「電車」「日常」に置き換えてみたら、どうでしょうか。

「日常」にいることを「やめる」ことが、「時間」から自由になる方法だとしたら。

なにか少しだけ、見えてくるものがあるかもしれません。

 

日常から離れること。とらわれないこと。
ヨガでいう、サマディへ向かうことと似ているように思えませんか?

 

時間に追われているとき、心は大きく乱れます。
「速く進みたい!」
その気持ちを抑え、あえてそこから離れてみると、うまく時間が動くようになるかもしれません。

そんな、「時間」に対しての、ひとつの視点でした。

The following two tabs change content below.
小笠原 文
【音のヨガ専門講座:https://vende-school.jp/course/unitup_syc/】ハタヨガに音をプラスした、新しいスタイルの「シンギングボウルヨガ」を主に活動中。からだの状態や年齢にかかわらず、幅広い方にもヨガと音楽療法の相乗効果をお楽しみいただけます。 *バンデヨガ・インテグレーション(養成講座)における音のヨガの専門講座『Sound for Yoga(SYC)』創設、講師を務める。 *全米ヨガアライアンス(RYT200)修了、 バンデヨガ・インテグレーション(VYI200)修了、 各種専門講座修了、 シンギングボウルサウンドヒーラー、 yogamusic CD解説ライター .

Page Top