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2018年8月31日

小笠原 文

知らずのうちに身につけているもの、いくつ挙げられますか?

“自分とはなにか”
ということを先入観なく、みてみたことはありますか?
意外とおもしろい発見があるかもしれません。
宇宙人にでもなったような気持ちで楽しみながら、このコラムを読んでみてください。

 

もしも、初めて会った人に
「あなたは何ですか?」
なんて聞かれたらどうしますか。

“誰”ではなく“何”という言葉に、少しだけ戸惑うかもしれません。

(もしかして人間に見えていないのかしら・・・)
なんて考えが浮かんだのなら、とても面白い着眼点だと思います。
人であることが当たり前ではない世界だとしたら、どうやって自分の存在を説明すればよいでしょうか。

そもそも「人」という姿形は、ここ(地球という環境)で過ごすための仮の姿とも言えるでしょう。
そしてここでは、様々な暗黙のルールがあるようです。

 

下記からは、冒頭で話したように“先入観なく”みていきましょう。

 

「人」とは何であるかを伝えるとしたら


例えば、こんな説明ができるかもしれません。

・細胞という細かい物質が組み合わさることでできた物体である。
・胴体と呼ばれる固まりに、4本の細長い“手足”と呼ばれるものが繋がり、さらにもうひとつ小さめの丸い塊がついているような形をもつ。
・骨という基盤に筋肉という塊がつき、多くは二本の足で直立する。
・口と呼ばれる穴のような箇所から食物を摂取し、特定の管を通って体内に入り、様々な栄養へと変換させる。
・脳という司令塔が身体を操う。
・陸の上で生活し、水の中にはある程度の間なら居られるが、空を飛ぶことはできない。
・声帯という器官を振動させることで独特の音を発し、それを利用した言語というものを使ってコミュニケーションをとる。

などなど。

挙げればキリがないほど、面白い点がたくさんみつかります。
(みなさんも是非いろいろと考えてみてくださいね)

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と、ここまでは“人”とはどんなものであるかをある程度理解してみました。

次は、〈人というくくりの中で、個々はどう違うのか〉というのを証明してみたいと思います。
一般的な方法として『履歴書』に記載されている項目をみてみるのはいかがでしょうか。

 

 

個を証明するために「もっているもの」とは

 

履歴書には主に、
名前や年齢、性別、住所、電話番号、経歴、趣味や特技、資格等を記入します。
顔写真も貼りますね。そこから肌や目の色、顔のパーツ、表情、髪型、雰囲気も読み取れます。

でもこの内容だけでは「自分」という存在を表すにはまだまだ足りないようです。

さらに生まれた国や地域、家族構成、育った環境、経験。

体の特徴、怪我・病気の有無。
骨格や筋肉、体内機能の状態。
心や感情のようす。

好きな色、好きな食べ物、好きな場所。
嫌いなこと、こわいこと、苦手なこと。
生活パターンやリズム。

このように一言ではとても言い尽くせないほど、私たちは多くのものを身につけて「自分」という存在をつくっていることに気づきます。

 

 

ヨガは何も持たない


ヨガではこれまでに色々説明してきたことを、全て無くしてしまっていいものだと思っています。

名前もいらなければ、性別や容姿、怪我や病気。
からだが動くかどうかもさほど問題ではありませんし、好き嫌いや悩み、過去も未来も無くていいのだと思います。

“今”しかない空間に漂っている生命のエネルギーのようなものが在るだけ。

それでいいと思います。

しかし、
そんな何も無い状態でありながらも、不思議と至福で満ち、どこまでも続く平安と、ほのかな高揚感に包まれることができる。
それがヨガなのだとも、感じています。

 

人間であるこの体に、呼吸を通し、エネルギーを通し、精神さえもコントロールし意識を統合させていくヨガは
どこにいてもどんな状態でも誰にでも、全てから解き放たれることのできるツールなのだと思います。

 

 

手放すことのできる “シャバアーサナ”


ハタヨガでみてみると、何も持たない状態に一番近いアーサナは“シャバアーサナ”ではないでしょうか。

シャバアーサナでは、多くのことを手放します。
動きや力、思考、呼吸、心、重力、自分自身。
生きていることさえも手放します。

もはやヒトであることも忘れ、一片の形も残らずに溶けて消えゆく感覚に浸れる瞬間かもしれません。

素敵な旅をするように、真我へ向かう過程さえも楽しむシャバアーサナが、私は好きです。

 

 

シャバアーサナから日常への繋ぎ


シャバアーサナの深い意識から、今生きている「日常」へとしっかり戻ってくることも非常に重要だと感じます。
深い意識にいけばいくほど、現在を生きる感度が輝きを増すように感じるからです。

目覚めるときはまた、名前や身体など落としていったものを再び身につけていきます。
でも今度は、必要なものだけを取り戻せばいいのです。
さらには深い意識で感じた幸福感はそのままでいいのです。

〈自分で新しい世界を創ることができる〉最高の創造です。

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よりよく生きる。
そのためのツールであるヨガを大いに取り入れ活用していきましょう。

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小笠原 文
バンデヨガ・インテグレーション(養成講座)における音のヨガの専門講座『Sound for Yoga(SYC)』創設、講師を務める。 ハタヨガに、音の波動・振動を肌で感じる新しいスタイルのシンギングボウルヨガを主に活動中。ヒーリングや医療分野でも期待されている音の効果を取り入れ、より自然治癒力を促すことを目的とする。 . 全米ヨガアライアンス(RYT200)修了、 バンデヨガ・インテグレーション(VYI200)修了、 各種専門講座修了、 シンギングボウルサウンドヒーラー、 yogamusic CD解説ライター .

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