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2016年6月15日

romi

川上未映子著『きみは赤ちゃん』を振返る。

マタニティヨガの勉強を始めたこと、

私自身の7年ぶりの妊娠をきっかけにこの本を読みました。

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マタニティヨガを開催しようと思ったとき、自分自身の経験だけでなく、ほかの妊婦さんや新米ママが、一体どんな不安や喜びを感じているのか知りたくなりました。

 

QAサイトを見たり、雑誌を読んだり、本を読んだり、自分以外の「誰か」の体験や思いを少しでも自分の中に入れておくことで、レッスンに来て下さった方の今の悩みに少しでも近づけるように感じたからです。

 

この作家さんは、私が今までに会った妊婦さんよりもかなりネガティブで、だからこそ、著者の不安や気持ち、心の動きについてしっかり書かれています。カッコ内は引用です。

 

「とにかく「なにもわかりようがない」という状況のすべてが、ものすごく不安にさせるのだ。なにかを強烈に求めてしまうだけで、生活の中心がこんなに簡単に、いっぺんしていまうなんてなぁ。・・・数か月まえまではそんなに真剣に考えてもいなかったことに、こんなに頭も体も支配されて、こんなに神経質になってしまうなんてなぁ。単純なことよのう。」

 

「≪…授乳による不眠が続いている時ある言葉を思い出しながら…≫頭ではわかっているけれど、あまりにからだがしんどくて遠くなりかけていた「いまのかけがえのなさ」が、すうっと甦ってくれるような思いがした。・・・たしかに眠ってなくてほぼ限界だし気絶するほど眠いけど、でもこの時間、この子の顔をみつめているのはたったいまここにいるわたしだけで、世界中に、いまここにしかない時間なのだ。」

 

「なにかが苦しかったり、悲しかったり不安だったりするとき。なにが、なぜ、どのように苦しかったり悲しかったり不安だったりするのかを、言葉にしてみることって大事なんだなーとあらためて思う。そうすることで、気づくことがたくさんあるのだよね。」

 

「なんでも考えすぎず、自分の偏った想像力を信用しすぎず、ときには流れにまかせて選択するということが、思いがけないけっかをくれることを、はじめて知ったような気がする。」

 

この他にも、懐かしいく思い出したり、またあの苦しい日々がやってくるなと心の準備をしたり、深く頷いたり、今、自分の目の前にいる我が子を愛おしいと感じたり、妊娠出産育児以外にも、共通することはいっぱいあるなと思ったりしながら読みました。

 

マタニティヨガに参加する妊婦さんたちは、ヨガをして身体から心にアプローチすることもできるでしょうし、腰痛やむくみ、便秘に効果のあるアサナを行うことで不調も改善されるとも思います。

 

でも、不安を抱えた妊婦さんがレッスンに参加する目的は、身体的なことだけでなくて、「ちょっと聞いてほしい」ことを同じ妊婦さんと共有したいのではないかな?と個人的には思っています。

 

データがあれば良いというわけではないけれど、レッスン前後の会話に広がりを持たせるために、是非読んでみて頂きたいオススメの一冊です。

 

 

川上未映子(2014)『きみは赤ちゃん』文藝春秋

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出産後、育児の気分転換を図るためにヨガを再開、これまでにない解放感と清々しさを覚えヨガを学ぶ決意をする。 家事や育児、仕事や趣味の中にあるヨガの種をみつけ、日々の生活の中でヨガを実践しています。
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