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2018年5月21日

小笠原 文

“うつ病” を知ること・できること

このタイトルにピンときた方も、なんとなく開いてみた方も。
ぜひ最後まで読んでほしい内容です。
わたしの体験も交え、少しでもうつ病のことを知っていただけたらと思います。

特にインストラクターの方は、ヨガを通して自身をコントロールする術を知っていると思いますので、
その素晴らしさをこうした病へも生かしていただけるよう、参考にしていただければと思います。

春の終わりが近づく頃、最もこころが不安定になりやすい時期に気をつける症状についてのお話です。

 

◯うつ病の症状

−うつ病とは−
気分障害の一種であり、抑うつ気分、意欲・興味・精神活動の低下、焦燥、食欲低下、不眠、
持続する悲しみ・不安などを特徴とした精神障害である。


 

うつ病は心の病です。
異変に早く気づき対処できれば良いですが、新しい環境や生活の中で頑張ることを休みなく続けた結果、
自分でも気づかないうちに心が崩れ、発症してしまうケースが多いようです。
医療機関を受診しても原因が見つからないことも多く、“治療困難な原因不明の不調”として
「うつ病」と診断されることもあります。

 

頭痛や胃痛、怠惰、呼吸困難、吐き気、食欲不振、睡眠障害など、現れる症状や程度は様々です。

・精神のコントロールが難しく、わかっているのにどうすることもできないという状態がさらに不安をかき立てます。

常に死と隣り合わせにいるような感覚になることもあり、1日が無事に過ごせるか、明日の朝は目覚めることができるのか、など不安が付きまとい恐怖を感じる人も少なくありません。

 

 

◯治療法は?

現時点で、うつ病の治療法は定まっていません。
病院では抗うつ剤を処方されることが多いようです。
そもそも精神的なものからきているので対処は難しいのでしょう。

しかし当人にしてみれば、たとえ原因を治す目的ではなくその場を抑えるためだけの薬であったとしても、
命のお守りのような手放せない存在になるようです。

とはいえ悪化すると、生きる理由や目的、気力さえも失せ、命に関わる要因になりかねないので、
周りの人の気づきやサポートが重要となります。

 

 

◯発症期間は?

症状が現れる期間は人によって異なり、
一時的に起こることもあれば、長期に渡って長引いたり、間隔をあけて定期的に発症したりと様々です。

原因はそれこそ違いますが、ストレスや過去のトラウマなど、
精神に大きな負担がかかる出来事がきっかけとなることが多いようです。

その原因とどう向き合うか・治していくかは本人にしかできないことでもあるので、
周りの人は温かく見守ることも大切です。

 

 

◯わたしたちができること

もしも身近にうつ病の方、またはうつ病初期のような精神的不安定な方がいましたら、
ぜひ優しく寄り添ってほしいと思います。
話を聞いてくれたり同じ時間を共有してくれる人がいるということは、とても心強い支えとなります。

しかし、注意しなければいけないのは、

・意見を言う
・頑張るよう勧める
・応援する

といったことは避けるようにしてください。

また、

・自分はこんなことをやっている、挑戦している

といったポジティブな内容も避けるべきです。

なぜなら、自分だけ取り残されたような喪失感を与え、自己否定へと追い込む危険な行為だからです。
うつ病の方からすると、相づちを打ってくれる、同調してくれる、わかってくれるなどの行為は、
存在を受け入れてくれたように感じ、それだけで嬉しいし安心するのです。

 

◯ヨガで備わったこころを通して

身近な人ではなくても、
街中ですれ違う人がもしかしたら精神が不安定な方かもしれません。

うつ病は、見た目から辛そうな顔をしている人もいれば、全く気づかないような普通の表情をしている人もいます。
そのことを意識して心にとめ、外出するときも自分が穏やかな空気感をもつよう心がけてください。
もしかしたら、すれ違った人・隣に立った人に安心を与えることができているかもしれません。

ヨガやクラスを通して感じたことを日常にも同じように取り入れてみてください。

・内面を穏やかにすること。
・からだを丁寧に動かすこと。
・視線を柔らかくすること。
・緊張感を解くこと。

その振る舞いは、必ず誰かに伝わります。

“特定の人へ向けた実用的サポート” と、“自分自身がまずサットヴァの状態でいること”
どちらも人を幸せにするすばらしいことだと思います。

 

 

◯大自然はすべての癒し

うつ病からの回復は先程も話したように、本人にしかできないものかもしれません。
しかし、回復する大きな力を与えてくれるのは、“自然の中にいること” ではないかと私は思います。

新芽の柔らかな伸び、葉をゆする心地よい風、溢れる温かい光などは、
自然が与えてくれた最高の療法ではないでしょうか。
また、雨音を安心した家の中で聞くことも心地よさを感じます。

・呼吸が落ち着く
・頭が軽くなる
・余計な力が抜ける
・前向きになる
・安心感を抱く

など、私たちを整えてくれる作用がたくさんあります。

それは

・“α波” へ導く安らぎ感
・癒しを感じる “ゆらぎの音”
・自然のもつ特有の “振動” に落ち着く

などの作用が働いているためです。
大自然が創り出す生命エネルギーをいっぱいに浴びて、身体の奥から不安を拭い去りましょう。

 

ヨガスタジオへ足を運ぶことが困難な方に対しても、
日常の中でヨガ的要素をたくさん取り込んでいけたら素敵だなと感じます。
私自身揺らぐこともありますが、ヨガで得た経験や知識をさらに日々へと浸透させて過ごしていきたいと思います。

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小笠原 文
バンデヨガ・インテグレーション(養成講座)における音のヨガの専門講座『Sound for Yoga(SYC)』創設、講師を務める。 ハタヨガに、音の波動・振動を肌で感じる新しいスタイルのシンギングボウルヨガを主に活動中。ヒーリングや医療分野でも期待されている音の効果を取り入れ、より自然治癒力を促すことを目的とする。 . 全米ヨガアライアンス(RYT200)修了、 バンデヨガ・インテグレーション(VYI200)修了、 各種専門講座修了、 シンギングボウルサウンドヒーラー、 yogamusic CD解説ライター .

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